英文法

英語の現在時制|「現在形」の形や意味、現在進行形や現在完了形との違いを徹底解説

 

この記事では、英語の「現在形」の形や意味、現在進行形や現在完了形との違いを例文を使って徹底解説していきます。

日本語で考えると「現在形」と現在進行形、現在完了形の意味が「〜している」のように訳せますが、英語的に考えると3つとも全然異なるニュアンス。

英語の現在形では現在のことだけを言うのではなく、「過去・現在・未来」に渡って絶えず行われることを表現しますよ。

本質に対するイメージを膨らませるために、例文を使って徹底的に掘り下げますね。

 

英語の現在形|形

 

まずは現在形で使う動詞を理解してから、使い分けを見ていきますね。

現在形について考えるときには動詞に注目する必要があり、「be動詞」と「一般動詞」の2パターンに分かれます。

 

1 英語の現在形|be動詞

 

「be動詞」の現在形には「am」「is」「are」の3種類があります。

これら3つ「be動詞」の現在形は、「主語が何か?」によって使い分けられます。

英語では主語と動詞を一致させるルールがあり、主語は「1人称」「2人称」「3人称」で区別可能。

「be動詞」の使い分けは下記の表を暗記しましょう。

 

1人称単数I am
1人称複数We私たちare
2人称単数Youあなたare
2人称複数Youあなたたちare
3人称単数He,She,It彼,彼女,それis
3人称複数They彼ら,それらare

 

1番注目すべきなのは「3人称単数」であり、主語が「私とあなた以外の1人、1つ」の場合に「be動詞」の「is」を使います。

 

  1.  I のとき ⇛「am」
  2.  You のとき ⇛「are」
  3.  I と You 以外の1人、1つのとき ⇛「is」
  4.  複数のとき ⇛「are」

 

まとめると上記の4つを暗記していれば、あらゆる場合に対応が可能なので、単純化してもいいかもしれません。

 

2 英語の現在形|一般動詞

 

一般動詞とは「be動詞」以外の全ての動詞のこと。

全ての動詞を書き出すと複雑になるため、文法解説のときには「do(原形)」と「does(3人称単数現在)」で表現しますね。

「be動詞」と同じく「一般動詞」の現在形の場合でも、主語によって動詞の形が変化します。

 

1人称単数I do
1人称複数We私たちdo
2人称単数Youあなたdo
2人称複数Youあなたたちdo
3人称単数He,She,It彼,彼女,それdoes
3人称複数They彼ら,それらdo

例 「do」→「like」、「does」→「likes」

 

上記の表からわかる通り、主語が3人称単数のときだけ「does」が使われます。

主語が「3人称単数」で「現在形」の場合には、動詞の語尾に「s」「es」を付けたり、不規則変化が行われたりするのです。

上記それぞれのパターンを例文を参考としながら深堀りしますね。

 

2-1 現在形|一般動詞|語尾に「s」

 

語尾に「s」|例文

  • She likes soccer.
  • 彼女はサッカーが好きです。

 

主語「She(彼女)」は3人称単数(私とあなた以外の1人)なので、一般動詞「like」の形が変化します。

「like」の語尾に「s」を付ければ「likes」が完成。

 

2-2 現在形|一般動詞|語尾に「es」

 

語尾に「es」|例文

※一般動詞の語尾が「sh」「ch」「o」「ss」「x」のとき

  • My teacher teaches me English.
  • 先生は私に英語を教えます。

 

主語「My teacher(先生)」は3人称単数(私とあなた以外の1人)なので、一般動詞「teach」の形が変化しますよ。

さらに「teach」の語尾が「ch」だから、語尾に「es」を付けて「teaches」が完成。

 

2-3 現在形|一般動詞|語尾に「es」

 

語尾に「es」|例文

  • My mother studies English.
  • 私の母は英語を勉強しています。

 

主語「My mother (私の母)」は3人称単数(私とあなた以外の1人)なので、一般動詞「study」の形が変化。

「study」は「子音字+y」で構成されているため、「y」を「i」に変えて「es」を付けます。

「子音字」とは「母音字(a,i,u,e,o)」以外の文字のこと。

 

2-4 現在形|一般動詞|不規則変化

 

不規則変化|例文

  • Mary has a dog.
  • メアリーは犬を飼っています。

 

主語「Mary(メアリー)」は3人称単数(私とあなた以外の1人)なので、一般動詞「have」の形が変化。

主語が3人称単数のときには、「have」は「haves」ではなく、不規則に変化した「has」になります。

 

英語の現在形|意味

 

英語の現在形は、本質的な意味を理解することが最も大切。

現在時制には、現在形と現在進行形、現在完了形がありますが、この記事では主に現在形の本質を追求しますね。

英語の現在形では現在のことのみを表すのではなくて、「過去・現在・未来」に渡って定期的に行われることを表せます。

具体的に言うと「習慣」「状態」「未来」「不変」を表すことができるため、例文を参考としてイメージを膨らませましょう。

 

1 英語の現在形|習慣

 

現在形|習慣の例文

  • I study English.
  • 私は英語を勉強します。

 

現在形は日々繰り返している「習慣」を表すことが可能。

上記英文では「英語を勉強している習慣がある」ことを表しており、「過去・現在・未来」に渡って「英語を勉強している」状態にあることを意味しています。

今だけ「英語を勉強している」ことを強調しているわけではなく、「習慣」として定期的に行っていることを表現しているのです。

「現在過去未来形」と考えたほうがイメージしやすいかもしれません。

 

2 英語の現在形|状態

 

現在形|状態の例文

  • She has a car.
  • 彼女は車を持っています。

 

現在形では「過去・現在・未来」のどの時点でも「ある状態」が成立。

上記では「彼女が車を持っている」状態が「過去・現在・未来」のどの時点でも成り立ちます。

今この瞬間に「車を持っている」状態を含めて、ある一定の過去や未来においても「車を持っている」状態が変わらないことを表していますね。

 

3 英語の現在形|未来

 

現在形|未来の例文

  • The train leaves at seven.
  • その電車は7時に出発します。

 

現在形は「過去・現在・未来」に渡って定期的に行われることを表すときに使うため、確実に起きる「未来」についても表現が可能。

上記の英文で考えると、「電車が7時に出発すること」は毎日変わらなく起きることなので、現在形が適しているのです。

状況判断となるのですが「The train leaves at seven.」という発言が「6時50分」になされた場合、未来に対する表現となりますし、このような特定の状況でなければ「変わらない事実」を述べているだけとも捉えられますね。

現在形は「過去・現在・未来」において、絶えず変わらない状態や事実を表せるため、状況によって「習慣」「状態」「未来」「不変の事実」に区別しているだけ

「現在形」=「状態や事実が絶えず変わらない」のようにシンプルに考えてもいいでしょう。

 

4 英語の現在形|事実

 

現在形|不変の事実

  • The sun rises in the east.
  • 太陽は東から昇ります。

 

現在形は「過去・現在・未来」に渡って「絶えず変わらないこと」「どの時点でも当てはまること」を表すときに使われます。

なので上記英文のような「不変の事実・真理」を表す場合に適しているのです。

「太陽が東から登る」という事実は「過去・現在・未来」のどの時点でも成立しますよね。

「現在形」=「過去・現在・未来に渡って定期的に行われること」という本質部分を理解しましょう。

 

英語の現在形|現在進行形との違い

 

ここからは、英語の現在形と現在進行形の違いを例文を参考としながら解説します。

一般的なイメージでは「現在形」=「〜ます」、「現在進行形」=「〜しています」ですが、本質的には明確な違いがあるので比較していきますね。

 

1 現在形 VS 現在進行形

 

現在形|例文

  • I study English.
  • 私は英語を勉強します。

⇛ 英語を勉強する習慣がある。

現在進行形|例文

  • I am studying English.
  • 私は英語を勉強しています。

⇛ 今英語を勉強している最中。

 

上記において、現在形は「勉強する習慣(状態)」を表しており、現在進行形は「今この瞬間に勉強している最中(動作)」を表現しています。

「現在形」=「どの時点でも成立する」、「現在進行形」=「その一瞬でしか成立しない」のような捉え方が大切。

 

2 現在形 VS 現在進行形

 

さらに現在形と現在進行形に対するイメージを膨らませるために、下記の例文を見ていきましょう。

 

現在形|例文

  • Mary lives in Tokyo.
  • メアリーは東京に住んでいます。

⇛ 普段から東京に住んでいる事実(状態)を表現。

※現在進行形|例文

  • Mary is living in Tokyo.
  • メアリーは東京に住んでいる最中です。

⇛ 今だけ一時的に東京に住んでいるニュアンス。

 

上記の例文比較からわかる通り、現在形と現在進行形には明確なニュアンスの違いがあるので、本質を理解することが大切。

例えば「メアリーが東京生まれ東京育ち」の場合は、現在形が適しています。

一方で「短期留学で一時的に東京に住んでいる」場合は、現在進行形が適しているのです。

現在進行形は「今まさに〜している最中」のイメージを基に、文脈によって使い分ける必要があります。さらに学びたい方は以下記事を参考にしてください。

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英語の現在形|現在完了形との違い

 

英語の現在形と現在完了形の違いを、例文を参考としながら解説しますね。

 

現在形|例文

  • I study English.
  • 私は英語を勉強します。

⇛ 英語を勉強する習慣があると表現。

現在完了形|例文

  • I have studied English for two years.
  • 私は2年間英語を勉強しています。

⇛ 英語の勉強を2年間ずっと継続していることを強調。

 

上記英文を深堀りすると、現在形では「日々の勉強習慣」を表しているだけであり、現在完了形では「勉強の継続・努力」を強調しています。

現在形の本質よりも、現在完了形の本質の方が奥深いので、さらに知識を深めたい方は以下記事を参考にしてください。

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英語の現在時制|例文

 

英語の現在時制である、現在形と現在進行形、現在完了形の例文を並列しますね。

ニュアンスの違いを理解することで、自身の知識に落とし込みましょう。

 

現在形|例文

  • She studies English.
  • 彼女は英語を勉強する習慣がある。

現在進行形|例文

  • She is studying English.
  • 彼女は今まさに英語の勉強をしている最中。

現在完了形|例文

  • She has studied English for two years.
  • 彼女は2年間ずっと英語の勉強を継続している。

 

上記の現在形(習慣)と現在進行形(最中)、現在完了形(継続)の英文を比較することによって、この記事で解説した本質の理解が深まるでしょう。

英語の本質や正しいニュアンスを深く理解すれば、暗記だけの英語学習から解放され、「勉強が楽しいかも」と思えるようになりますよ。

さらには効果的・効率的な英語学習にも繋がるため、この記事で紹介した「英語の本質」をあなたの学習に生かしてほしいと思います。

 

コラム|英語の現在形

 

英語の現在形を理解して自身に定着させるためには、実際の例文を覚えておいたほうが良いです。

例文を覚えていれば、イメージがしやすく実践に生かせるから。

自分自身について表すときには「習慣」を伝えることが多いと思うので、ここでは「習慣の現在形」に限定しますね。

 

現在形|習慣の例文

1 I play soccer.

私はサッカーをします。

2 I cook dinner.

私は夕食を作ります。

3 I eat breakfast.

私は朝ごはんを食べます。

4 I study Spanish.

私はスペイン語を勉強します。

5 I go to bed at nine.

私は9時に寝ます。

 

まとめ|英語の現在形を極めよう

 

この記事では、英語の「現在形」の形や意味、現在進行形や現在完了形との本質的な違いを例文を使って徹底解説してきました。

英語の現在形では現在のことだけを言うのではなく、「過去・現在・未来」に渡って絶えず行われることを表せます。

「〜ます」「〜しています」のような日本語訳に注目するのではなくて、現在形の本質部分にフォーカスしましょう。

今回はこれで以上です。

読んで頂きありがとうございました。