この記事では、英語の「動詞」の使い方と種類について徹底解説していきます。
動詞は品詞の1つであり、動作や作用、状態、存在を表す言葉です。
1つの英文中で1つの動詞を使うルールがあるので、必ず理解すべき文法事項ですよ。
動詞のルールや文構造に加えて、be動詞と一般動詞の違い、自動詞と他動詞の違い、動作動詞と状態動詞の違いを詳しく解説するので、英語の基礎力向上に繋がるはず。
英語の動詞とは
動詞とは品詞の1つであり、主語の動作や作用、状態、存在を表す語のこと。
文中で動詞は単独で述語になれますよ。主語に続いて、主語の動作や作用、状態、存在などを述べられるのです。
英文は5文型理論によって構成されており、どの型においても動詞は文中に1つ含まれますよ。
5文型理論
- 第1文型 SV
- 第2文型 SVC
- 第3文型 SVO
- 第4文型 SVOO
- 第5文型 SVOC
正しい英文は、上記の5文型内のどれかに必ず当てはまります。
全ての文型で「SV」が共通していますよね。「S」は「Subject(主語)」のこと。「V」が「Verb(動詞)」のことです。
「Verb(動詞)」が文中で必ず1つ登場するので、使い方と種類を理解する必要があるのですよ。
英語の動詞|使い方とルール
動詞の基本的な使い方とルールを以下で見てきますね。
英語は文構造が最も大切なので、動詞が置かれる位置に注目しましょう。
1 英語の動詞|「主語+動詞」の語順で用いる
英語では肯定の内容を表す場合、「主語(S)+動詞(V)」の語順で文が作られます。
主語の直後に動詞が置かれるということ。
動詞|例文
- I study English.
- 私は英語を勉強します。
上記英文では、「I(私)」が主語であり、主語に続いて動詞「study(勉強する)」が置かれています。
「主語(S)+動詞(V)」の語順で作られているのだ、と確認できればOK。
- I study(私は勉強する)
- English(英語を)
上記の通り、英語は「主語+動詞」の語順になるため、日本語とは異なる文構造になりますよ。
日本語で「私は英語を勉強する」と述べるときは、主語「私」の直後に名詞「英語」が置かれており、動詞「勉強する」は文の最後に来ていますよね。
素直に日本語で考えると、「I English study.(私は英語を勉強する)」のように表してしまうかもしれません。「主語+動詞」の語順を刻み込みましょう。
2 英語の動詞は1文に1つ
英語の動詞は1つの英文の中で、1つ使えます。
be動詞と一般動詞を連続で使ってはダメなのです。
動詞|例文
- ○ I like soccer.
- ✕ I am like soccer.
⇛ 私はサッカーが好きです。
「I am like soccer.」では、「am」と「like」がどちらも動詞です。1文に1つ使うルールがあるので上記はNG。
「am」はbe動詞、「like」は一般動詞。be動詞と一般動詞の違いは後述しますね。
3 英語の動詞|人称と時制
英文を作るときは「主語+動詞」の語順で並べることを解説してきました。
動詞を使うときは、主語の人称や時制に合わせて適切に使い分ける必要がありますよ。
人称と時制によって動詞の形が変化する場合があり。
人称 ⇛ 動作の主体(主語)が話し手・聞き手・第3者のいずれであるかの区別。
- 話し手 ⇛「I(私)」
- 聞き手 ⇛「You(あなた)」
- 第3者 ⇛「I(私)」と「You(あなた)」以外の1人・1つ
- 時制 ⇛ 動詞の表す動作・作用の時間関係を表すもの。
現在形・過去形・未来形・完了形などを区別。
4 英語の動詞|人称と時制による使い分け
動詞|例文
- I like soccer.(私はサッカーが好きです)
- I liked soccer.(私はサッカーが好きでした)
- Mary likes soccer.(メアリーはサッカーが好きです)
- 動詞「like」の現在形 ⇛「like」
- 動詞「like」の過去形 ⇛「liked」
- 三人称単数現在形 ⇛「likes」
動詞には現在形と過去形があるので、時制によって使い分けが必要ですよ。
動詞「like」を過去形として使うときは語尾に「d」を付け足して、「liked」に形が変わります。
さらに主語が「私とあなた以外の1人」の場合は、「like」の語尾に「s」が付いて「likes」になるのです。(※3人称単数現在形)
人称と時制を基準として使う動詞や動詞自体の形が変わるので、以下で例文を参考として使い分けを解説しますね。
英語の動詞|種類
英語の動詞には、be動詞と一般動詞の2種類があります。
be動詞を覚えて、be動詞以外は全て一般動詞だと捉えればOK。
be動詞には、「am」「is」「are」「was」「were」「be」「been」の7個がありますよ。これら7個以外は一般動詞だと考えましょう。
1 英語の動詞|be動詞
be動詞は存在や状態を表す動詞であり、「〜にいる」「〜である」のような意味になりますよ。
be動詞は基本的に、「SV(第1文型)」と「SVC(第2文型)」で用いられる動詞です。
「SV」の場合は存在を表し、「SVC」の場合は状態を表すと考えれば、日本語訳が取りやすくなりますよ。
人称と時制によって be動詞を使い分ける必要があるので、例文を参考として「be動詞の使い分け」を解説しますね。
「be動詞」の使い分け
現在形 | 過去形 | 過去分詞 | 原形 | |
1人称単数 | am | was | been | be |
1人称複数 | are | were | been | be |
2人称単数 | are | were | been | be |
2人称複数 | are | were | been | be |
3人称単数 | is | was | been | be |
3人称複数 | are | were | been | be |
1人称単数(私)が主語のときに、唯一 be動詞が「am」。
人称で注目すべきは3人称単数が主語の場合。3人称単数の時だけ、現在形では「is」が使われますよ。
過去形では、1人称単数(私)と3人称単数(私とあなた以外の1人)の場合に、「was」が用いられます。
「am」「is」「was」が使われる場合を覚えれば、残りは人称・時制に関わらず「be動詞」が共通しているので、理解しやすいかなと。
3人称単数は「私とあなた以外の1人・1つ」だと捉えれば、判断可能なのですが、つまずきやすい文法事項なので別記事を以下に用意しました。
1-1 be動詞|1人称単数
be動詞は人称と時制によって使い分ける必要があり。
人称別に1つひとつ使い方を解説します。
最初に「1人称単数」の場合に使う be動詞を紹介します。現在形と過去形、未来形に分けて例文を並べますね。
- 1人称単数 ⇛ I(私)
- 1人称複数 ⇛ We(私たち)
be動詞|「I(私)」
現在形
- I am a teacher.
- 私は教師です。
過去形
- I was a teacher.
- 私は教師でした。
未来形
- I will be a teacher.
- 私は絶対に教師になります。
主語が「I(私)」の場合
- 現在形が「am」
- 過去形が「was」
- 原形が「be」
主語が1人称単数のときは、時制に合わせて現在形「am」と過去形「was」を使い分けましょう。
未来を表す場合は、助動詞「will」とbe動詞の原形「be」をセットで使いますよ。助動詞の直後は「原形」を使わなければならないので。
「主語+be動詞+名詞」の形であれば、be動詞が「主語=名詞」の関係を表せます。
「I am a teacher.」においては、be動詞「am」が「I = a teacher」のイコール関係を表しているのです。
「私は教師の状態である」のように、状態を軸にして考えると理解しやすいかもしれません。
1-2 be動詞|1人称複数
be動詞|「We(私たち)」
現在形
- We are good friends.
- 私たちは良い友だちです。
過去形
- We were good friends.
- 私たちは良い友だちでした。
未来形
- We will be good friends.
- 私たちは良い友達になるだろう。
1人称複数「We」の場合は、現在形「are」と過去形「were」を使い分けましょう。
複数形が主語のときは、人称に関わらず「are」と「were」を使いますよ。
未来形の場合は、助動詞「will」+原形「be」の組み合わせになっています。
正確には be動詞の未来形があるわけではなく、助動詞の力をかりて未来のことを表しているのですよ。
助動詞を使うときは、「助動詞+動詞の原形」の語順で並べる必要があります。具体的な使い方を学びたい方は、以下記事を参考にしてください。
1-3 be動詞|2人称単数・複数
2人称とは、「You(あなた)」と「You(あなたたち)」のこと。
主語の単複に関わらず「You」が主語であれば、「are」と「were」が用いられます。
be動詞|「You」
現在形
- You are beautiful.
- あなたは美しいです。
過去形
- You were beautiful.
- あなたは美しかったです。
未来形
- You will be at home.
- あなたは家にいるだろう。
2人称が主語の場合は、現在形「are」と過去形「were」を使い分けましょう。
「You are beautiful.」では、「主語+be動詞+形容詞」の形となっていますね。
SVCの第2文型において、be動詞の直後は名詞が来る場合と、形容詞が来る場合がありますよ。
「主語+be動詞+名詞」と「主語+be動詞+形容詞」のどちらの形でも、主語とのイコール関係を表せます。
「You are beautiful.」は、「You=beautiful」の関係性。「あなた=美しい」だと考えればOK。
未来形「You will be at home.」は、SVの第1文型。原形「be」の直後に名詞や形容詞がありませんよね。
「at home」は前置詞句であり文型の外側に置かれるので、名詞として成立しないのです。
「SV」において be動詞が使われる場合は、存在の意味を表しますよ。「存在」という日本語をそのまま当てはまれば、イメージしやすいと思います。
「You will be at home.」⇛「あなたは家に存在するだろう」⇛「あなたは家にいるだろう」という流れ。
1-4 be動詞|3人称単数
3人称単数とは、「I(私)とYou(あなた)以外の1人・1つ」のこと。
主語が3人称単数に合わせて、現在形「is」と過去形「was」を使い分けましょう。
原形「be」は人称と時制に関わらず常に「be」なので、「助動詞+be」のパターンを覚えていればとりあえずOK。
be動詞|「Mary」
現在形
- Mary is kind.
- メアリーは優しいです。
過去形
- Mary was kind.
- メアリーは優しかった。
未来形
- Mary will be in Tokyo.
- メアリーは東京にいるだろう。
上記の主語「Mary」は3人称単数の主語。
「Mary」が「私とあなた以外の1人」なので、3人称単数だとわかります。
3人称単数が主語の場合は、現在形「is」と過去形「was」の使い分けが必要ですよ。
ちなみに過去形「was」は、1人称単数「I(私)」と3人称単数のときにしか使いません。
「Mary is kind.」において、be動詞「is」は「イコール」の役割を果たしています。
「Mary=kind」だと表しているのです。
1-5 be動詞|3人称複数
3人称複数とは、「I(私)とYou(あなた)以外の複数主語」を表しますよ。
複数形が主語のときは、人称に関わらず「are」と「were」を使うので、「複数のとき= are, were」だと考えてOK。
be動詞|「Tom and Mary」
現在形
- Tom and Mary are in my room.
- トムとメアリーは私の部屋にいます。
過去形
- Tom and Mary were in my room.
- トムとメアリーは私の部屋にいました。
未来形
- Tom and Mary will be in my room.
- トムとメアリーは私の部屋にいるだろう。
上記例文では「Tom and Mary」が主語。
トムとメアリーの2人が主語なので、複数形だとわかりますね。
複数形が主語の場合は、現在形「are」と過去形「were」を使い分ければOK。「will」を使うときは「will be」。
be動詞の「are」と「were」は、2人称単数と全ての人称における複数形が主語のときに用いられますよ。
「You」と複数のときは「are」と「were」を使うのだ、とシンプルに捉えればいいでしょう。
2 英語の動詞|一般動詞
英語の「一般動詞」とは、be動詞以外の全ての動詞のこと。
be動詞が存在や状態を表していたのに対して、一般動詞は主語について「動作」を表します。
一般動詞の語形は、be動詞と同様に「人称と時制」によって決定するので、例文を見ながら確認しますね。
2-1 一般動詞|現在形
一般動詞は主語が「3人称単数」のときだけ、動詞の形が変化しますよ。
1人称と2人称では、動詞の原形を使うのです。(※時制が現在)
一般動詞|例文
1人称単数
- 1 I play soccer.
- 私はサッカーをします。
3人称単数
- 2 Mary plays soccer.
- メアリーはサッカーをします。
上記例文1では、1人称単数(私)が主語なので、動詞「play」を原形のまま使います。2人称や複数でも「play」を使う。
上記例文2では、主語「Mary」が3人称単数なので、動詞「play」の語尾に「s」を付け足しますよ。
時制が現在で、主語が3人称単数(私とあなた以外の1人)の場合に、動詞の形を変える必要があるのです。
一般動詞の語尾変化のパターンは、語尾に「s」と「es」を付ける場合が多いですが、「y」を「i」に変えて「es」や、不規則に変化する場合もあります。
3人称単数現在形のルールや文構造を詳しく知りたい方は、以下記事を参考にしてください。
2-2 一般動詞|過去形
一般動詞は上記で解説した通り、主語が「3人称単数」かつ現在形の場合に、動詞の形が変化します。
一般動詞を「過去形」として使いたい場合にも、動詞の形が変わりますよ。
(※人称による変化はない)
過去形|例文
- I played soccer.
- 私はサッカーをしました。
上記例文では、動詞「play」を過去形として使いたいので、語尾に「ed」を付け足しています。
「play」の語尾に「ed」を付けた結果、「played」に変化。
一般動詞を過去形として使う場合は、主に動詞の語尾に「ed」を付け足しますよ。
他にも「y」を「i」に変えて「ed」や、不規則に変化する場合があるので、出会った時に変化に注目しましょう。
ちなみに主語が1人称・2人称・3人称に応じて、変化のパターンが分かれないため、時制にだけ注目すればOK。
2-3 一般動詞|過去分詞
一般動詞の「過去分詞」は、動詞の意味を持ちながら形容詞の働きが可能。
受け身と完了形を作るときに使いますよ。
- 受け身の英文を作るとき ⇛「be動詞+過去分詞」
- 完了形の英文を作る時 ⇛「have/has+過去分詞」
2-3-1 過去分詞|受け身
受け身|例文
- The car is made in Tokyo.
- その車は東京で作られている。
受け身の英文は「be動詞+過去分詞」の形で構成されます。
上記例文では、be動詞「is」と過去分詞「made」が組み合わさっていますよ。動詞「make」の過去分詞が「made」。
中学英語では、「make・made・made」のように習うことがありますよね。過去形と過去分詞は同じ形になる場合が多いので、暗記しやすいと思います。
「go・went・gone」や「see・saw・seen」のように、過去形と過去分詞の形が異なるパターンもあるので、出会った時に確認しましょう。
受け身の使い方や文構造、ルールを詳しく理解したい方は、以下記事を参考にしてください。
2-3-2 過去分詞|現在完了形
現在完了形|例文
- I have studied English for five years.
- 私は5年間ずっと英語を勉強しています。
現在完了形は、「have/has+過去分詞」の組み合わせで表せますよ。主語が3人称単数の場合には「has+過去分詞」の形。
現在完了形で用いられる「have」は、動詞ではなく「助動詞」です。なので正確には「助動詞+過去分詞」の組み合わせ。
上記例文では、「5年前から現在まで英語の勉強を継続している」ことを強調しており、あくまで視点が現在にありますよ。
現在完了形の時制は「現在」であり、過去における感情や出来事が現在まで繋がっているイメージがあります。
完了形の本質に深く触れたい方は、以下記事を参考にしてください。
英語の動詞|自動詞と他動詞
英語の動詞は「自動詞」と「他動詞」に区別可能です。
- 自動詞 → 主語の「動作」が他に及ばないで、主語自身の働きとして述べられる動詞(※動詞の直後に目的語がない)
- 他動詞 → 動詞の表す「動作」が直接他に働きかけて成り立つもの(※動詞の直後に目的語がある)
自動詞と他動詞を見極めるためには、動詞の直後に「目的語があるかどうか」に注目すればOK。
他動詞は動作が及ぶ対象が必要なので、動詞の直後に目的語が置かれるのです。
目的語とは、他動詞の表す動作の対象となる語のこと
1 英語の動詞|自動詞の使い方
自動詞とは、直後に目的語を取っていない動詞のこと。例文を参考として使い方を理解しましょう。
自動詞|例文
- I live in Tokyo.
- 私は東京に住んでいます。
一般動詞「live」は主に自動詞として用いられます。「I live」(SVの第1文型)で文が完成しますよ。
自動詞かどうかは「目的語の有無」で判断できます。
上記例文では、動詞「live」の直後に目的語がないので、自動詞として使われているとわかるのです。
「in Tokyo」は副詞として扱うので、文型の外側だと判断可能。「in Tokyo」が「live」を修飾していると考えればOK。
正確に言うと、動詞「live」は自動詞と他動詞の両方の側面を持っていますよ。
「live」が「住んでいる」や「生きている」の意味では、自動詞として扱いますが、「人が〜な生活をする」と表すときは、他動詞として用いられるのです。
動詞の直後に目的語がなければ「自動詞」、目的語があれば「他動詞」だと考えましょう。
2 英語の動詞|他動詞の使い方
他動詞の直後には必ず目的語が置かれます。
動作の対象が必要なので、「SVO」「SVOO」「SVOC」の文型を取れますよ。
他動詞|例文
- I study English.
- 私は英語を勉強します。
上記例文では、動詞「study」の直後に目的語「English」が置かれているから、「study」が他動詞として働いていると判断できます。
「study(勉強する)」⇛「何を勉強するの?」という疑問を投げかければ、理解しやすいかと。
「study(勉強する)」という「動作」の対象が必要なので、直後に目的語を取る第3文型になるのです。
3 英語の動詞|自動詞と他動詞の使い分け
同じ動詞でも自動詞と他動詞の時とで、大きく意味が異なる場合があるので、代表例を以下で紹介しますね。
自動詞|例文
- I run for 3 hours.
- 私は3時間走ります。
他動詞|例文
- I run a bar.
- 私はバーを経営しています。
上記例文の通り、動詞「run」は自動詞の場合と他動詞の場合で、意味が大きく異なります。
実際に「run」を辞書で調べると、自動詞と他動詞の両方のパターンが出てくるので、使い分けを覚える必要があります。
「I run for 3 hours.」では、「I run」で文が完成しており、
「for 3 hours」は副詞扱いの箇所です。自動詞「run」は「SV」の第1文型で完成するということ。
「I run(私は走ります)」だけだと具体的な情報に欠けるため、直後に前置詞を置いて詳しく説明することが多いですよ。
「I run a bar.」では、動詞「run」の直後に目的語「a bar」が置かれているため、「run」が他動詞として用いられていると判断できます。
他動詞「run」は「〜を経営する」という意味を持っています。
「何を経営するの?」という動作の対象が必要なので、目的語が直後に置かれるのです。
英語の動詞|動作動詞と状態動詞
英語の動詞は、動作動詞と状態動詞に区別可能。名前の通り、動作を表す動詞と状態を表す動詞に分けられるのです。
動作動詞を状態動詞の見極めは、進行形(〜している最中)を表したい時に必須ですよ。
動作動詞は進行形にできる一方で、状態動詞は進行形にできないというルールがあります。例文を参考として使い方の理解を深めますね。
英語の進行形の形や意味、ルールに関しては、以下記事で詳しく解説しています。
1 英語の動詞|動作動詞の使い方
動作動詞とは、動作を表す動詞のこと。
例えば「study(勉強する)」や「eat(食べる)」をイメージすれば、「何かをしようとする動き」を感じ取れますよね。
動作動詞は進行形として表すことができるので、以下で現在形と現在進行形の例文を紹介します。
進行形は「be動詞+動詞-ing」の形で作れますよ。動詞の語尾に「ing」を付け足せばOK。
動作動詞|例文
現在形
- I study English.
- 私は英語を勉強しています。
現在進行形
- I am studying English.
- 私は今英語を勉強している最中です。
上記では、動作動詞「study」を進行形として表したいため、「am+studying」の形。「study」の語尾に「ing」を付けるだけでOK。
「今〜している最中」だと表現するときに、現在進行形「be+動詞-ing」を使うのです。
現在形と現在進行形の本質的な違いは、以下記事で理解を深めてください。
2 英語の動詞|状態動詞の使い方
状態動詞とは、状態を表す動詞のこと。
人や物事のある時点でのありさまを表しますよ。
例えば、動詞「know」は「知っている」という状態を表すので、状態動詞に分類されます。
状態動詞は動作動詞と違って進行形にできないので、実際に例文を参考として理解を深めましょう。
状態動詞|例文
- ○ I know Mary.
- ✕ I am knowing Mary.
⇛ 私はメアリーを知っています。
状態動詞「know」は、「知っている」という状態を表すので、通常進行形「am knowing」にはできません。
「メアリーを知っている」という状態には、最初から継続的なニュアンスがあるので、「今〜している最中」を表す進行形が適さないのです。
3 英語の動詞|動作と状態の2パターン
動詞「have」は、動作動詞と状態動詞の両方の意味を持っています。
進行形にできる場合とできない場合に分けられるのです。
「have」|状態動詞
- ○ I have a car.
- ✕ I am having a car.
⇛ 私は車を持っています。
「have」|動作動詞
- I am having dinner.
⇛ 私は夕食を食べています。
動詞「have」が「〜を持っている」という「状態」の意味を表す場合には、進行形に変えることができません。
一方で「have」が「食べる」という「動作」の意味では、進行形にすることができますよ。
同じ動詞でも意味によって「動作」と「状態」に分かれるときがあるので、1つひとつ覚えていきましょう。
4 英語の動詞|状態動詞の進行形
状態動詞は通常「進行形には変えられない」というルールがありますが、あえて進行形として表現する場合があります。
状態動詞「live」を参考として、現在形と現在進行形の区別を行いますね。
「live」|例文
現在形
- I live in Tokyo.
- 私は東京に住んでいます。
⇛ 永続的なニュアンス
現在進行形
- I am living in Tokyo.
- 私は今東京に住んでいます。
⇛ 一時的なニュアンス
状態動詞をあえて進行形として表す場合には、一時的なニュアンスを持たすことが可能です。
進行形「I am living ~」にすることで、「今だけ一時的に住んでいる」のような表現になりますよ。
海外留学や出張などで、一時的に住んでいる場合は、「I am living ~」が適しているでしょう。
英語の動詞|使役動詞
英語の動詞の中には、使役動詞という種類があります。
使役動詞には「let」「make」「have」の3種類があり、「〜させる」「〜してもらう」の意味を表しますよ。
相手に命令や要求、お願いをするときに使える動詞なので、使い方を覚えれば日常に生かせます。
1 英語の動詞|使役動詞の使い方
使役動詞は文構造が独特なので、語順に注意して使いましょう。
ここでは、使役動詞「let」の使い方を紹介しますね。
「let」|例文
- My mother let me go to the party.
- 母は私がパーティーに行くことを許した。
使役動詞「Let」を使うときは、「let+目的語+動詞の原形」の語順で構成しますよ。
使役動詞「make」「have」を使うときも、「使役動詞+目的語+動詞の原形」の文構造になるので、「SVO do」の語順を刻み込みましょう。
使役動詞の文構造やニュアンスを深く学びたい方は、以下記事を参考にしてください。
英語の動詞|知覚動詞
英語の知覚動詞について以下で紹介します。
「see(見る)」「hear(聞く)」「feel(感じる)」などが代表的な知覚動詞です。
知覚動詞は「外からの刺激を感じるとき」に用いられますよ。
知覚動詞「see」の過去形「saw」に関する例文を使って、具体的な理解を深めますね。
「saw」|例文
- 1 I saw him walk across the street.
⇛ 彼が道を横切るのが見えた。
- 2 I saw him walking across the street.
⇛ 彼が道を横切っているのが見えた。
- 3 I saw a boxer knocked down.
⇛ ボクサーがダウンさせられるのを見た。
例文1は「saw+目的語+動詞の原形」の形。
知覚動詞を使うときは、目的語の直後に注目すべき。(※上記3パターン)
「saw him walk」では「彼が渡り切った」ことをほのめかしていますが、
例文2「saw him walking」では「横切っている最中」を見ただけで、渡り切ったかどうかは不明です。
目的語の直後が「原形 or 分詞」によって意味が変化するので、直後の形に注目してニュアンスを掴みましょう。
知覚動詞「see」の3パターン
- 「see+目的語+動詞の原形」
⇛ 〈人・物〉が〜するのが見える
- 「see+目的語+動詞-ing」
⇛ 〈人・物〉が〜しているのが見える
- 「see+目的語+過去分詞」
⇛ 〈人・物〉が〜されるのが見える
まとめ|英語の動詞
この記事では、英語の「動詞」の使い方と種類について徹底解説してきました。
動詞の絶対的なルールや、be動詞と一般動詞の違い、自動詞と他動詞の違い、動作動詞と状態動詞の違いを理解すれば、本質的な英語力が高まりますよ。
今回はこれで以上です。
読んで頂きありがとうございました。