この記事では、英語の接続詞(等位接続詞・従位接続詞)について使い方や文構造、意味を徹底解説していきます。
英語の接続詞を使えば「文と文」を結び付けられるので、豊かな幅広い表現に繋がりますよ。
接続詞の使い方や文構造を正しく理解するために、実際の例文を使って具体的に掘り下げますね。
それでは1つひとつ見ていきましょう。
英語の接続詞|基礎知識
英語の接続詞には、「等位接続詞」と「従位接続詞」の2種類があります。
どちらも「文法上対等な関係にあるもの同士」を結びつけます。
- 等位接続詞 ⇛「単語と単語」「句と句」「文と文」を連結。
- 従位接続詞 ⇛「文と文」を連結。「文+接続詞+文」の形。
等位接続詞は「単語ごと」、従位接続詞は「意味ごと」に使い方を紹介しますね。
英語の接続詞|等位接続詞
最初に英語の「等位接続詞」について解説を進行しますね。
等位接続詞の場合は「名詞」と「名詞」、「動詞」と「動詞」、「形容詞」と「形容詞」、「副詞」と「副詞」のように、同じ品詞同士(文法上対等な関係にあるもの同士)を結びつけます。
有名な等位接続詞が「and」なので簡単なイメージがありますが、文法上対等なものを結ぶために、ダブっている箇所は省略が可能です。
英文を読み進めるときに省略を見極めないといけないので、意外と難しいんですよね。
とはいえ例文を見ながら深い思考でアプローチすれば、対応可能なので、徹底的に掘り下げますね。
頻出の等位接続詞
- and
- or
- nor
- but
- so
- yet
1 等位接続詞|and
文法的に対等な「単語」と「単語」を結ぶ、等位接続詞「and」の使い方を見ていきますね。
「and」の例文
- I like soccer and I like tennis.
- I like soccer and tennis.
⇛ 私はサッカーとテニスが好きです。
等位接続詞「and」が使われる場合、「and」以降の「I like」が省略可能です。
ダブっている箇所は省略可能なので、結果として「名詞」と「名詞」が並列しているのです。
結ぶことができる単語は、「名詞」と「名詞」、「動詞」と「動詞」のように同じ品詞同士だけ。
つまり「動詞」と「形容詞」など異なる品詞同士を結ぶことは不可。
長文で出会ったときには、「and」が結んでいる「対等な単語」を見極めましょう。
イメージを膨らますために、同じ品詞同士を結んでいる例文を紹介しますね。
「and」の例文
- Mary and I play soccer.
- メアリーと私はサッカーをします。
⇛ 名詞と名詞を結んでいる
「and」の例文
- Come and see me.
- 私に会いに来てください。
⇛ 動詞と動詞を結んでいる
2 等位接続詞|or
対等な「単語」と「単語」を結ぶ、等位接続詞「or」の使い方を見ていきますね。
並列の「and」と同じ使い方なのでシンプル。
「or」の例文
- Do you like soccer or tennis ?
- サッカーもしくはテニスが好きですか。
⇛ 名詞と名詞を結んでいる
上記では、文法的に「soccer(名詞)」と「tennis(名詞)」が対等な単語なので、並列することが可能。
「Do you like soccer or beautiful ?」のように、「名詞」と「形容詞」を結ぶことはできないのです。
3 等位接続詞|nor
等位接続詞「nor」の使い方を紹介しますね。
「neither A nor B」(AでもBでもない)で表現されることが多く、「名詞」「動詞」「形容詞」「副詞」などの対等な単語を結ぶことが可能。
「nor」の例文
- She is neither smart nor beautiful.
- 彼女は賢くも美しくもないです。
上記では、文法的に対等な「形容詞」と「形容詞」を結んでいます。「形容詞 nor 形容詞」の形で構成。
文法を考えるときは、「どのような文構造になっているのか?」にフォーカスしましょう。
4 等位接続詞|but
等位接続詞「but」は、対立関係にある単語や句、文を結合して、「しかし」「けれども」という意味で使われます。
逆接の接続詞として使うため、「but」以下が重要なことを表現していると考えられますよ。
「but」の例文
- I went to school, but didn’t study English.
- 私は学校に行きました。しかし英語を勉強しなかったです。
上記英文では「but」の直後に「主語」がありません。主語「I」が省略されていると考えましょう。
等位接続詞はその後ろを省略してもOKなので、単語が欠けている場合には「何が省略されているのか?」を考えるべき。
5 等位接続詞|so
因果を表す等位接続詞「so」について解説しますね。「だから」「その結果」という意味。
「so」を使うことで「原因→結果」の英文を作れるため、表現の「説得性・妥当性」が高まりますよ。
「so」の例文
- I would like to study abroad, so I am studying English.
- 私は留学をしたいです。だから英語を勉強している最中。
6 等位接続詞|yet
逆接を表す等位接続詞「yet」について解説します。「しかし」「けれども」という意味。
「but」や「however」よりも対比の意味がやや強いです。
「yet」の例文
- I like soccer, yet I haven’t watched a soccer game.
- 私はサッカーが好きです。しかしサッカーの試合を見たことがありません。
英語の接続詞|相関接続詞
相関接続詞は、TOEICでも頻出の「接続詞のフレーズ」として暗記しましょう。
下記で例文を参考として使い方を解説します。
頻出の相関接続詞
- Both A and B
- Either A or B
- Neither A nor B
- Not only A but also B
1 相関接続詞|Both A and B
「Both A and B」の例文
- I can speak both English and French.
- 私は英語とフランス語の両方を話せます。
「both A and B」は「AとBの両方とも」「AだけではなくBも」という意味。
AとBは英文中で同じ働きをする語句で、名詞や動詞、形容詞、副詞、句など。
上記は「I can speak English and French.」と表してもOKですが、副詞「both」を置いて「both English and French」にした方が「両方」の意味を強調できるのです。
2 相関接続詞|Either A or B
「Either A or B」の例文
- Can you speak either English or French ?
- 英語かフランス語を話せますか。
「either A or B」は相関接続詞として、「AかBか」「AかBかのどちらかで」という意味。
「both A and B」と同じ使い方で、「either A or B」における AとBには、名詞や動詞、形容詞、副詞など対等な語が置かれます。
3 相関接続詞|Neither A nor B
「Neither A nor B」の例文
- I can speak neither English nor French.
- 私は英語とフランス語のどちらも話せません。
「neither A nor B」は「AもBも〜ない」「AでもBでもない」という意味。
「either A or B」と同様で、AとBには名詞や動詞、形容詞、副詞など、同じ品詞同士が並びます。
等位接続詞と同様に「名詞」と「名詞」、「動詞」と「動詞」、「形容詞」と「形容詞」、「副詞」と「副詞」のように、文法上対等な語同士を結びつける役割があると覚えましょう。
4 相関接続詞|Not only A but also B
「Not only A but also B」の例文
- I can speak not only English but also French.
- 私は英語だけでなくフランス語も話せます。
「Not only A but also B」は「AだけでなくBも」という意味。「名詞」「動詞」「形容詞」「副詞」など対等な語を並列可能です。
相関接続詞として覚えるというより、お決まりの重要フレーズとして暗記しましょう。
英語の接続詞|従位接続詞
等位接続詞に続いて、文と文を繋ぐ「従位接続詞」について詳しく解説します。
従位接続詞は、文と文をくっつける「接着剤」の役割を果たします。文構造が決まっており、「文+接続詞+文」と「接続詞+文,文」の2パターン。
従位接続詞の後ろには、「完全な文(主語+動詞)」があることに注目しましょう。
文構造にフォーカスしながらも、意味ごとに1つひとつ例文を使って紹介しますね。
1 従位接続詞|時
「従位接続詞」の中で、時を表す接続詞について解説を進めます。時の接続詞は以下の通り。
時の接続詞
- when「〜するとき」
- while「〜している間に」
- as「〜するとき」
- after「〜したあとに」
- before「〜する前に」
- until「〜するまでずっと」
1-1 接続詞|when
「when」の例文
- I was studying English when my mother came home.
- When my mother came home, I was studying English.
⇛ 母が帰ってきたとき、私は英語を勉強していた。
上記の英文構造は、「SVO+when+SVO」と「When+SVO, SVO」。
従位接続詞の理解を深めるために大切なことは、文構造を正しく把握することです。
上記では「I was studying English」が主節(メイン)であり、「when my mother came home」が従属節(サブ)。
主節は「メインの英文」、従属節は「サブの英文」として考えると、スムーズに理解できますよ。
1番伝えたい内容は主節「メインの英文」であり、従属節「サブの英文」にはさらに詳しい内容が表されているイメージ。
上記英文では、「when」以下(従属節)を文頭に持ってくることも可能。「when」を前に持ってくる場合は、主節の直前に「,(カンマ)」が必要です。
「文+when+文」と「When+文, 文」の2パターンがあることを刻みましょう。
時制にフォーカスするために、「when」の例文をもう1つ紹介しますね。
「when」の例文
- I will meet you when I go to school.
- When I go to school, I will meet you.
⇛ 学校へ行くとき、あなたに会えるだろう。
上記例文は「未来に対する表現」なので、主節が「I will meet you」。一方で従属節は「when I go to school」で現在時制。
主節が過去形ならば、従属節も過去形で一致させなければなりませんでしたよね。
ただし「時と条件の接続詞」の後ろ(従属節)では、使われる時制に制限があるのです。
「I will meet you when I go to school.」を日本語で考えると、「会うこと」と「学校へ行くこと」の両方とも「未来」のことですよね。
しかし時と条件の接続詞内(従属節内)は、未来のことでも「現在形」が使われます。つまり主節が未来形でも、従属節は「現在形」。
主節「I will meet you」に合わせて、従属節を「when I will go to school」の形にはできないということ。
1-2 接続詞|while
「while」の例文
- I visited my parents while I was in Tokyo.
- While I was in Tokyo, I visited my parents.
⇛ 私は東京にいる間に両親を訪ねました。
期間を表す接続詞「while」は「〜している間に」「〜と同時に」の意味。
「文+while+文」「While+文, 文」の形で構成可能です。
時制にも注目する必要があり、上記では主節と従属節の両方で「過去形の動詞」が使われていますね。
主節「I visited ~ 」が過去形なので、従属節「I was」も過去形。時制を一致させる必要があるのです。
1-3 接続詞|as
「as」の例文
- My mother came up as I was listening to music.
- As I was listening to music, my mother came up.
⇛ 私が音楽を聞いているときに、母がやって来ました。
接続詞「as」は「when」と同じく「〜するときに」という意味。「when」よりも「as」のほうが「同時性」が強いです。
「as」の本質は「イコール(=)」で、上記では「私は音楽を聞いていたとき」=「母がやって来たとき」の関係性。
接続詞の「as」は、主に「時」と「理由」で使われます。「理由」を表す例文は後述しますね。
1-4 接続詞|after
「after」の例文
- I will go out after I finish my homework.
- After I finish my homework, I will go out.
⇛ 宿題が終わったあとに、私は出かけます。
接続詞「after」は、時間・順序が「〜のあとに(で)」という意味。
上記英文では「宿題終了」→「出かける」の順序を表現。「どちらを先に行うのか?」に注目してみましょう。
「after」の入る位置は、文と文の間に来ても良いし、文頭に来てもOK。
文頭に置く場合は「強調表現」であり、文と文の間に来るパターンをよく見かけますよ。
1-5 接続詞|before
「before」の 例文
- I must finish my homework before my mother comes home.
- Before my mother comes home, I must finish my homework.
⇛ 母が帰ってくる前に、宿題を終わらせなければならない。
接続詞「before」は、「〜する前に」という意味。「宿題終了」→「母帰宅」の順序を認識するべき。
時の接続詞内(beforeの文中)は、未来のことでも「現在形」を使うルールを思い出しましょう。
話し手が発言している時点では、「宿題を終わらすこと」も「母が帰ってくること」のどちらも未来のことですが、従属節「before my mother comes home」中の動詞を現在形にする必要があるのです。
ちなみに主節「I must finish my homework」は助動詞「must」が使われているため、未来に対する表現。
主節中で未来を表す表現は、助動詞「will」と「be going to」だけではありません。助動詞「can」や「must」「should」「may」などでもOK。
助動詞の使い方や文構造、イメージを深く理解したい方は、以下記事を参考にしてください。
1-6 接続詞|until
「until」の例文
- I will stay here until she comes.
- Until she comes, I will stay here.
⇛ 彼女が来るまでずっと私はここにいます。
接続詞「until」は「〜するまでずっと」という意味。「till」との違いはほぼないですが、一般的に「until」の方が好まれますよ。
上記英文では「彼女が来る」のは未来のことですが、従属節で「comes(現在形)」が使われていることにフォーカスしましょう。
1-7 接続詞|once
「once」の例文
- I will be safe once I have crossed the river.
- Once I have crossed the river, I will be safe.
⇛ いったん川を渡ると、安全だろう。
接続詞「once」は「いったん〜すると」「一度〜すると」という意味。
「once」と一緒に、類義の「as soon as」も覚えておくべき。「as soon as」は「〜するとすぐに」という意味。どちらも日常会話で頻出な表現ですよ。
上記例文では、従属節が「once I have crossed the river」。
現在完了形「have crossed」が現在時制なので、時と条件の接続詞内は未来のことでも「現在形」を使うルールを、正しく満たしています。
従属節の中は「現在形」だけのイメージですが、実は「現在完了形」も使えるのです。現在完了も現在時制のため。
現在完了形を使うことによって、「完全に終わってから」というニュアンスが入るので、時間の前後が明確になりますね。
現在完了形は本質のイメージを理解することが大切なので、知識を深めたい方は以下記事を参考にしてください。
2 従位接続詞|条件
次に「従位接続詞」のうち、条件を表す接続詞について解説を進めます。条件の接続詞は以下の通り。
条件の接続詞
- if
- in case
- as long as
- provided that
- considering that
2-1 接続詞|if
「if」の例文
- Please let me know if you have any question.
- If you have any question, please let me know.
⇛ もし質問があれば、私に知らせてください。
接続詞「if」は「もし〜ならば」「〜だとすれば」という意味。「仮定や条件」を表して、因果関係に繋がります。
「when」でも解説しましたが、時と条件の従属節内は「主節が未来でも現在形を使う」ルールがありますよね。
上記英文では、主節「please let me know」が命令文で表現。「命令文=未来」と捉えましょう。従属節「if you have any question」が現在形。
時制の一致や日本語訳を考えすぎると、「Please let me know if you will have any question.」のような英文を作ってしまうため、英語のルールを刻み込みましょう。
上記英文のように「if節」に現在形を用いて未来のことを表す場合には、現実的にありうること条件とします。
さらに「if節」を使って現在や過去の事実について反対の仮定を表すこともできるので、多様な表現法を得たい方は以下記事を参考にしてください。
2-2 接続詞|in case
「in case」の例文
- You should take your umbrella in case it rains.
- In case it rains, you should take your umbrella.
⇛ 雨の場合に備えて、傘を持っていくべき。
接続詞「in case」は、「もし〜の場合に備えて」という意味。
前述の「if」と同じく「条件」を表せますね。「もし雨が降ったら」のように考えれば理解しやすいかと。
「SVO in case SV」、「In case SV, SVO」の文構造を理解することが最優先。
2-3 接続詞|as long as
「as long as」の例文
- You can stay here as long as you like.
- As long as you like, you can stay here.
⇛ 好きなだけここにいて良いですよ。
「as long as」は「〜する限り」という意味。上記では「as long as you like(好きなだけ)」が条件。
直訳すると「あなたが望む限り」と訳せますね。具体的に落とし込めない場合は、直訳してみると理解しやすくなりますよ。
2-4 接続詞|provided that
「provided」の例文
- We should go out provided that it doesn’t rain tomorrow.
- Provided that it doesn’t rain tomorrow, we should go out.
⇛ 明日雨が降らなければ、出かけましょう。
接続詞「provided that」は、「provide」の過去分詞が「接続詞化」したもの。
「if」より強い表現であり「もし〜ならば」「〜という条件で」という意味。日常会話では「providing that」の方が使われますよ。
条件を表す「only if」と同じ意味なので、「only if」「provided that」「providing that」を3つまとめて覚えましょう。
さらには「that」が省略されて、「provided」「providing」のみでも利用可能。
「We should go out provided it doesn’t rain tomorrow.」の形を見て、「provided」が接続詞だと認識していなければ処理が難しいんですよね。例文を暗記するのがおすすめ。
2-5 接続詞|considering that
「considering that」の例文
- I did very well considering that this was a rare situation.
- Considering that this was a rare situation, I did very well.
⇛ 稀な状況であることを考えれば、私はよくやった。
「considering that」は「〜であることを考えれば」「〜であるわりには」という意味。「不利な条件・状況のわりには」というニュアンスを表します。
「前提条件として〜であることを考慮すれば」のように訳すことで、英文のイメージがしやすくなると思います。
3 従位接続詞|逆接
「従位接続詞」の中で、逆接を表す接続詞について解説を進めます。
逆接の接続詞は以下の通り。意味は「〜であるけれども」「〜にもかかわらず」。
逆接の接続詞
- though
- although
- even though
3-1 接続詞|though
「though」の例文
- I studied English though I was very sleepy.
- Though I was very sleepy, I studied English.
⇛ とても眠かったけれども、英語を勉強しました。
接続詞「though」は「although」と同じ意味(〜であるけれども)ですが、日常で使いやすいのは「though」ですよ。
さらに強調して「even though」と表せますが、「even although」は不可。
3-2 接続詞|although
「although」の例文
- I didn’t pass the exam although I studied hard.
- Although I studied hard I didn’t pass the exam.
⇛ 私は懸命に勉強したけれども、試験に合格しなかったです。
接続詞「although」は「〜であるけれども」「〜にもかかわらず」という意味。「though」よりも強い表現で、堅い印象。
「though」が話し言葉で「although」が書き言葉として使われるので、正しくインプットしましょう。
3-3 接続詞|even though
「even though」の例文
- I studied English hard even though I was tired.
- Even though I was tired, I studied English hard.
⇛ 私は疲れていたけれども、懸命に英語を勉強しました。
「even though」は「though」よりも強調している表現。
副詞「even」が「though」を修飾して、さらに強い意味を表しているのです。
4 従位接続詞|理由
「従位接続詞」の中で、理由を表す接続詞について解説を進めます。
理由の接続詞は以下の通り。理由の接続詞は「説得性」を高めるために使うので、英文中でフォーカスすべき。
理由の接続詞
- because
- since
- now that
- as
4-1 接続詞|because
「because」の例文
- I study English because I want to be an English teacher.
- Because I want to be an English teacher, I study English.
⇛ 私は英語の先生になりたいので、英語を勉強しています。
接続詞「because」は、「〜なので」「なぜなら〜だから」という意味。「since」や「as」よりも一般的。
「I study English.(私は英語を勉強しています)」という結果を言うだけではなく、「I want to be an English teacher.(私は英語の先生になりたい)」という「結果」に対する「理由」を言ったほうが、説得力が高くなりますよね。
理由を表す接続詞では「時や条件を表す接続詞」のときと異なり、主節と従属節の「時制の一致」を受けません。
例えば、「I am hungry because I ate nothing yesterday.」のような表現が可能なのです。主節が現在形だけど従属節が過去形。
4-2 接続詞|since
「since」の「例文」
- Since I’m very sleepy, I’m going to bed.
- とても眠いので、私は寝ます。
接続詞「since」は「〜だから」「〜なので」という意味。たいてい文頭で用いて、すでに明らかな理由を言うときに用いられます。
話し手と相手との間のコミュニケーションに注目する必要があり、「because」は新情報としての理由、「since」はすでにわかっている理由を表すときに使いますよ。
上記英文では、「Since I’m very sleepy(とても眠いので)」という事実に対して「共通認識」があるのです。
4-4 接続詞|as
「as」の例文
- As I have the exam, I’m studying English.
- 試験があるので、英語を勉強しています。
接続詞「as」は「〜なので」「〜だから」という意味。「since」と同じく文頭で使うことが多く「理由」を表せます。
相手がすでに理由を知っているときに使うので、使い方には注意しましょう。
英語の接続詞|主語とbe動詞の省略
この記事で強調してきたとおり、接続詞は文構造を理解することが大切であり、「文+接続詞+文」「接続詞+文,文」の形。つまり、通常は接続詞の直後に主語と動詞が来ます。
しかし英語の長文を読んでいると、接続詞の直後に主語と動詞が来ていない場合があるのです。
具体的に言うと、接続詞の節中の「主語+be動詞」は省略することが可能ですよ。
ただし時や条件の接続詞と「although」に限ります。理解を深めるために例文を紹介しますね。
主語とbe動詞の省略|例文
I will contact you as soon as it is possible.
⇛ I will contact you as soon as possible.
できる限り早く、連絡しますね。
上記英文では、接続詞「as soon as」の直後に「possible(形容詞)」が置かれていますね。
「as soon as it is possible」における「 it(主語)+ is(be動詞)」が省略されているのです。
さらには接続詞「when」の例文を参考として理解を深めますね。
主語とbe動詞の省略|「when」の例文
When I am listening to music, I can relax.
⇛ When listening to music, I can relax.
音楽を聞いているときは、リラックスできます。
上記英文では、接続詞「When」節中の「 I(主語)+ am(be動詞)」が省略されています。
「When listening」の形で書かれていると、「文構造がどうなっているの?」と思うかもしれませんが、省略のルールを知っていれば瞬時に対応可能ですよ。
英語の接続詞|現在形と現在進行形の違い
時と条件の接続詞節中(従属節中)は、未来のことでも「現在形」が使われるルールを解説してきましたね。
現在時制の中には現在形と現在進行形、現在完了形があります。
主節が未来形の場合には、従属節中の動詞に「現在形と現在進行形、現在完了形」が来れるのです。
動詞の形によって表現のニュアンスが異なるため、比較しながら見ていきますね。
現在形と現在進行形の違い|例文
現在形|例文
- When I listen to music, I can relax.
- いつも音楽を聞くときは、リラックスできます。
現在進行形|例文
- When I’m listening to music, I can relax.
- 音楽を聞いている最中は、リラックスできます。
現在形「When I listen ~ 」の場合、「普段音楽を聞くとき」という「習慣」のニュアンスが含まれます。
現在進行形「When I listening ~ 」の場合、「音楽を聞いている最中」という「継続的・一時的」なニュアンス。
現在進行形は「今まさに〜している最中」という意味で、「臨場感」のある表現です。
進行形の本質を掴めば、深い思考で英文読解が可能となるので、知識を深めたい方は以下記事を参考にしてください。
英語の接続詞|現在形と現在完了形の違い
ニュアンスの違いを知りたい方向けに、現在形と現在完了形の違いを解説しますね。
主節が未来形のとき従属節中で「現在完了形」を使うことによって、「完全に終わってから」というニュアンスが入るので、時間の前後関係が明確になりますよ。
現在形と現在完了形の違い|例文
現在形|例文
- When I finish my homework, I will go out.
- 宿題が終わったとき、出かけます。
現在完了形|例文
- When I’ve finished my homework, I will go out.
- 宿題が終わってから、出かけます。
「When」の節中で「現在完了形」を使うと、「after(〜してから)」のニュアンスが入るので、時間の前後関係がはっきりするのです。
現在完了形は本質のイメージを理解することが大切であり、因果関係を強調したり、同じ状態が継続していることを表現できるので、TOEICや日常会話で頻繁に登場しますよ。
完了形の使い方や文構造、核のイメージを理解したい方は、以下記事を参考にしてください。
まとめ|英語の接続詞を極めよう
この記事では、英語の「等位接続詞」と「従位接続詞」について、例文を参考としながら徹底解説してきました。
接続詞の中でも、特に従位接続詞を理解することが大切で、英文の構造が「文+接続詞+文」と「接続詞+文,文」の2パターン。
本質的な英語力を高めるためには、英文の構造(語順)を理解することが最も大切です。
それゆえ例文からアプローチしながらも、「文+接続詞+文」と「接続詞+文,文」の文構造を常に意識しましょう。
今回はこれで以上です。
読んで頂きありがとうございました。