英文法

英語の「現在進行形」|文構造や意味、ルールを例文を使って徹底解説

 

この記事では、英語の「現在進行形」の形や意味、ルールについて例文を使って徹底解説していきます。

現在進行形の形はとてもシンプルなので、本質的な意味に1番フォーカスしますね。

現在進行形は「今まさに〜している最中」のイメージを核として、文脈・状況によって使い分ければOK。

使い分けのパターンを例文を参考としながら解説するため、本質部分の理解が深まると思いますよ。

それでは1つひとつ見ていきましょう。

 

英語の現在進行形|文構造(形)

 

現在進行形の文構造は「主語+be動詞の現在形+動詞-ing」で作ります。

主語に合わせて「be動詞」が決定するので下記の表を暗記しましょう。

 

1人称単数Iam
1人称複数We私たちare
2人称単数Youあなたare
2人称複数Youあなたたちare
3人称単数He,She,It彼,彼女,それis
3人称複数They彼ら,それらare

 

1 英語の現在進行形|肯定文

 

下記では「現在進行形」の作り方を例文を使って具体的に解説しますね。

肯定文・疑問文・否定文のステップで見てきましょう。

 

現在進行形|肯定文

  • She is studying English.
  • 彼女は今英語を勉強している最中です。

 

現在進行形の文構造は「主語+be動詞+-ing」の形。

上記では主語が三人称単数「She」なので be動詞が「is」に決定。

三人称単数とは「私とあなた以外の第三者」だと考えてOK。動詞は「study」の語尾に「ing」をつけて「studying」が完成。

動詞を「-ing」の形(現在分詞)にするときは、たいてい語尾に「-ing」をつけるだけですが、動詞によっては形が変わる場合があり。

形が変わるときのルールと動詞を下記で確認しましょう。

 

2 英語の現在進行形|形が変わる動詞

 

動詞の語尾が「e」で終わる場合、「e」をとって「-ing」を付けます。

「e」をとって「-ing」|代表例 

havehaving
writewriting
makemaking
comecoming
taketaking
loveloving
useusing
liveliving

 

動詞の語尾が「子音+母音+子音」の場合、最後尾の子音を重ねてから「-ing」を付けます。

語尾を重ねて「-ing」|代表例

beginbeginning
swimswimming
stopstopping
runrunning
cutcutting
putputting
getgetting

 

3 英語の現在進行形|否定文

 

現在進行形(肯定文)の構造は「主語+be動詞+-ing」。

「否定文」「疑問文」の作り方も以下で解説しますね。肯定文と比較しながら紹介。

 

現在進行形|肯定文

  • She is studying English.
  • 彼女は今英語を勉強している最中です。

現在進行形|否定文

  • She is not studying English.
  • 彼女は今英語を勉強していないです。

 

現在進行形の否定文は「be動詞」の直後に「not」を置くだけ。否定文の構造は「主語+be動詞+not+-ing」。

「She is studying English.(肯定文)」中で、「is」の直後に「not」を置けば 「She is not studying English.(否定文)」が完成。

 

4 英語の現在進行形|疑問文

 

現在進行形|肯定文

  • She is studying English.
  • 彼女は今英語を勉強している最中です。

現在進行形|疑問文

  • Is she studying English ?
  • 彼女は今英語を勉強している最中ですか。

 

現在進行形の疑問文は、be動詞と主語の位置を入れ替えるだけで、「be動詞+主語+-ing+?」の語順で完成。

上記英文では「She is」が「Is she」に入れ替わっているのみ。「be動詞」中心に文構造を考えましょう。

 

英語の現在進行形|意味

 

現在進行形は「今まさに〜している最中」という意味で、「今この瞬間に進行していること」を表現できます。

使う動詞や文脈によってニュアンスが変化するので、例文を参考として5つのパターンを見ていきましょう。

 

1 英語の現在進行形|動作の最中

 

現在進行形の最も基本パターンは以下の通り。

「今まさに〜している最中」という意味を表現。

 

動作の最中|例文

  • I am studying English.
  • 私は今まさに英語を勉強している最中です。

 

上記英文では「今この瞬間に勉強している状態」を表しています。

「今まさに〜している最中」という日本語を当てはめれば、「目の前で動作が継続している」イメージが浮かびますね。

 

2 英語の現在進行形|最近の継続

 

現在進行形では、上記のように「今この瞬間に継続している状態」を表す場合に加えて、「最近行っていて今も継続している状態(一定期間継続している動作)」も表せます。

「今まさに〜している最中」という本質の意味を理解した上で、文脈によって使い分ける必要があり。

具体的な理解に落とし込むために、「動作の継続」と「最近の継続」を比べながら例文を見ていきますね。

 

動作の継続|例文

  • I am studying English.
  • 私は英語を勉強している最中です。

今この瞬間(目の前で勉強している)

最近の継続|例文

  • I am studying English.
  • 私は英語を勉強している最中です。

最近継続している(目の前では起きていない)

 

上記英文における「動作の継続」では「今この瞬間に英語の勉強している」ことを表しており、「最近の継続」では「今この瞬間ではなく、最近英語の勉強に励んでいる」という意味。

日本語でも「今」を表す場合、状況によって「今この瞬間」と「最近のこと」に分けて表現しますよね。

英語の本質的なイメージを掴んだ上で、状況によって使い分けましょう。

 

3 英語の現在進行形|状態の変化

 

現在進行形は使う動詞によって、「状態の変化途中」を表現可能です。

 

状態の変化|例文

  • The bus is stopping.
  • そのバスは止まろうとしています。

 

上記英文は、「バスが今まさに止まっている最中」と訳すことで、バスが動いている状態から止まろうとしているイメージが湧きますね。

「今まさに〜している最中」という本質イメージを基に、状況によって使い分けているだけ。

 

4 英語の現在進行形|確実な未来の予定

 

現在進行形を使って「確実な未来の予定」を表現可能です。

 

未来の予定|例文

  • I am visiting Tokyo.
  • 私は東京に訪れる予定です。

 

上記英文は「東京に訪れる予定」を表しています。「今訪れている最中」ではなく、未来に対する表現なのです。

現在進行形の本質は「今まさに〜している最中」でしたよね。

動作や状態が進行しているイメージが重要で、上記では「東京に訪れるための準備」が進行中ですよ。

例えば旅行に行く時は、飛行機のチケットを予約したり、荷物をまとめたりしますよね。これらの「準備」が進行中というニュアンス。

 

5 英語の現在進行形|一時的な状態

 

「現在進行形」の例文でよく見かけるパターンも以下で紹介しますね。

 

一時的な状態|例文

  • I am living in Tokyo.
  • 私は東京に住んでいます。

⇛「一時的」に住んでいる

 

状態動詞「live」を進行形にする場合は、「今だけ一時的に住んでいる」ニュアンス。

例えば、「留学」「出張」などで東京で一時的に住んでいる場合に使いますよ。

「状態動詞」は進行形にできないルールがあるのですが、あえて進行形にする場合は「一時的なニュアンス」がある、と覚えておきましょう。

 

英語の現在進行形|進行形にできない動詞

 

これまで英語の「現在進行形」の形や意味を詳しく解説してきました。

動詞の中には「現在進行形にできない動詞」があるため、注意深く見てきますね。前提として、英語の動詞は「動作動詞」と「状態動詞」の2種類に分けられます。

動作動詞は進行形にできるのですが、状態動詞は進行形にできません。なぜなら状態動詞自体に「状態・継続」の意味が含まれているから。

下記で例文を使って詳しく解説しますね。

 

1 英語の現在進行形|状態動詞

 

なぜ状態動詞が進行形にできないのか、動詞「have」を使って解説していきますね。

 

状態動詞|例文

  • ○ I have a car.
  • ✕  I am having a car.

⇛ 私は車を持っています。

 

上記では「have」が「持っている」という状態を表しているため、進行形にはできません。

「車を持っている」という状態には、最初から「継続的」なニュアンスがあるため、進行形が合わないのです。

「I have a car.」では現在形が使われており、現在形は「現在・過去・未来」に渡って絶えず行われることを表現。

現在進行形と同様に、現在形を理解するときも本質のイメージ理解が大切なので、知識を深めたい方は下記を参考にしてください。

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2 英語の現在進行形|動作と状態の2パターン

 

さらに動詞「have」を使って、進行形にできる場合とできない場合を紹介しますね。

「have」が「持っている」の意味の場合は、「継続的な状態」を表すので進行形にはできません。

一方で「have」が「食べる」という「動作」を表す(動作動詞)の場合には、進行形にできますよ。

つまり特定の動詞は「状態」と「動作」の両方の意味を持っている場合があるのです。具体的に理解するために例文を見ていきますね。

 

状態の「have」|例文

  • ✕ I am having a car.
  • 私は車を持っています。

「have」が状態を表すから進行形不可

動作の「have」|例文

  • ○ I am having dinner.
  • 私は今夕食を食べています。

「have」が動作を表すから進行形OK

 

英語の現在進行形|発展

 

現在進行形の様々なパターンを下記例文で見ていきます。

現在進行形は過去や未来、現在完了と組み合わせられるので、形にフォーカスしますね。

 

1 現在進行形 vs 過去進行形

 

文法理解を深めるために、過去進行形と現在進行形を比較しながら解説しますね。

過去進行形は、「主語+be動詞の過去形+動詞-ing」の形で表現。

過去進行形は、過去のある時点で「〜している最中」を表すため、現在進行形と同じイメージを持てばOK。

 

現在進行形|例文

  • I am studying English.
  • 私は今英語を勉強している最中です。

過去進行形|例文

  • I was studying English then.
  • 私はそのとき英語を勉強している最中でした。

過去における「勉強の継続最中」を表現。

 

上記の過去進行形は「 I(主語)+was(be動詞の過去)+studying」の形。

現在進行形と比べると「be動詞」「am」が「was」 に変わっていることがわかります。

「be動詞」の過去形を以下で復習しますね。

 

1人称単数Iwas
1人称複数We私たちwere
2人称単数Youあなたwere
2人称複数Youあなたたちwere
3人称単数He,She,It彼,彼女,それwas
3人称複数They彼ら,それらwere

 

2 現在進行形 vs 未来進行形

 

次は未来進行形について、現在進行形と比較しながら解説しますね。

未来進行形は「will+be+-ing」の形で表現。

「will」(助動詞)の直後は「動詞の原形」が来ることが決まっているので、be動詞の原形「be」と一緒に使われます。

未来進行形では、「〜している最中だろう」という「未来のある時点」における継続を表現できますよ。

 

現在進行形|例文

  • I am studying English.
  • 私は今英語を勉強している最中です。

未来進行形|例文

  • I will be studying English at this time tomorrow.
  • 私は明日の今頃、英語を勉強している最中だろう。

⇛ 未来における「勉強の継続最中」を表現

 

上記の未来進行形では、未来のある時点で「勉強継続中(勉強最中)」であることを表しています。

未来進行形も現在進行形、過去進行形と同様のイメージ(〜している最中)で考えましょう。

 

3 現在完了進行形(現在完了形+現在進行形)

 

さらに発展事項として、「現在完了形+現在進行形」のパターンを紹介しますね。

 

現在完了進行形|例文

  • I have been studying English for five years.
  • 私は5年間ずっと英語を勉強しています。

 

現在完了形は「have+過去分詞」、現在進行形は「be動詞+-ing」なので、これらを組み合わせると「have+been(be動詞の過去分詞)+-ing」が完成。

上記英文では「5年間の勉強継続」を強調しており、期間中の継続をさらに強くした表現です。

現在完了形について知識を深めたい方は、以下記事を参考にしてください。

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4 be動詞の進行形(be動詞+being)

 

現在進行形の最後に「be動詞の進行形」を紹介しますね。

「be動詞」は状態動詞なので、通常は進行形にすることができないのですが、特別にする場合があるのです。

現在形と「be動詞の進行形」を比較して見ていきましょう。

 

「be動詞」の現在形|例文

  • She is kind.
  • 彼女は優しいです。

「be動詞」の進行形|例文

  • She is being kind.
  • 彼女は今だけ優しいです。

 

上記、現在形では「いつも優しい」のような普段のニュアンスがあり、一方で現在進行形は「今だけ優しい」のような一時的なニュアンスを表現しています。

現在進行形のイメージ「今まさに〜している最中」を当てはめれば、本質の理解が深まると思いますよ。

なぜなら 「今だけ優しい」=「今まさに優しくなっている最中」のように捉えられるから。

現在形と現在進行形の使い分けができれば、自身の気持ちや状況を正しく伝えられますね。

 

コラム|英語の現在進行形

 

現在進行形は「be動詞+-ing」で表せますが、実際に例文を覚えていなければ知識が定着しません。

それゆえ自分自身に関することで「現在進行形」の例文を考えるべき。何個か英文を紹介するので参考にしてください。

 

 

現在進行形の例文一覧

1 I am playing soccer now.

私は今サッカーをしている最中です。

2 My sister and I are having lunch.

妹と私は昼食をとっている最中です。

3 My mother is making breakfast.

私の母は今朝食を作っている最中です。

4 I am visiting Canada next week.

私は来週カナダに行く予定です。

5 I am going to Tokyo tomorrow.

私は明日東京に行く予定です。

6 I am thinking about you.

私はあなたのことを想っています。

 

まとめ|英語の現在進行形

 

この記事では、英語の「現在進行形」の形や意味、ルールについて徹底的に解説してきました。

現在進行形は「今まさに〜している最中」のイメージを掴めば、あとは状況によってニュアンスが変わるだけです。

本質を正しく理解した上で、英文法の学習を進めましょう。

今回はこれで以上です。

読んで頂きありがとうございました。