英文法

英語の「疑問文」|疑問文の作り方(文構造)と疑問詞について徹底解説

 

この記事では、英語の「疑問文」の作り方(文構造)と疑問詞について徹底解説していきますね。

英語で何か質問をする場合に、疑問文を使いますよ。疑問文は肯定文の語順を変えて作るため、英文の構造理解が最も大切です。

肯定文と疑問文の例文を比較しながら解説するので、具体的な構造理解に繋がると思います。

 

英語の疑問文

 

英語には「Yes or No」を尋ねる疑問文と、「What」などの疑問詞を使った疑問文があります。

疑問文は相手に何か質問をしたい場合において、肯定文の語順を変えることで表現可能ですよ。

例えば、「She is a teacher.」から「Is she a teacher?」のような英文。上記は「she」と「Is」の語順が入れ替わっているだけですよね。

肯定文と疑問文の構造変化に焦点を当てるので、疑問文を作る過程が理解できるかと。

 

英語の疑問文|be動詞の疑問文

 

最初に「be動詞」の疑問文の作り方を解説します。

「be動詞」には時制があり、現在形が「am」「is」「are」、過去形が「was」「were」、過去分詞が「been」、原形が「be」。

「be動詞」が使われている肯定文を疑問文にする際は、「be動詞」を主語の前に持ってくるだけなので、文構造がわかりやすいです。

シンプルに「be動詞」を使った現在形・過去形の疑問文を紹介していきますが、進行形や受け身のときも「be動詞」が登場するので、それぞれのパターンを1つひとつ掘り下げていきますね。

 

1 be動詞の疑問文|現在形

 

be動詞|肯定文

  • She is a teacher.(⤵︎)
  • 彼女は教師です。

be動詞|疑問文

  • Is she a teacher?(⤴︎)
  • 彼女は教師ですか。

 

上記の疑問文では、be動詞の「Is」が主語「she」の前に移動していますね。「She is ~」から「Is she ~?」に変化。

「be動詞」を主語の前に移動するだけで、疑問文が作れるのです。そして語尾に「?(クエスチョンマーク)」を付けることを忘れずに。

ちなみに、「Is she a teacher?(⤴︎)」の語尾のイントネーションが大切であり、肯定文ではイントネーションが下がっているのに対して、疑問文の語尾はイントネーションを上げる必要があるのです。

上記のような「SVC(第2文型)」では、主に「be動詞」が使われますよ。なので、「主語+be動詞+名詞」や「主語+be動詞+形容詞」の構造にフォーカスすべき。

例えば「She is beautiful.」のように、「形容詞」を使って表現するときにも、「be動詞」が伴います。疑問文にする場合、「Is she beautiful?」に変わる。

「be動詞」が必ず伴う英文(SVCや進行形、受け身)を、あらかじめ抑えておきましょう。

 

2 be動詞の疑問文|過去形

 

be動詞|肯定文

  • She was a teacher.
  • 彼女は教師でした。

be動詞|疑問文

  • Was she a teacher?
  • 彼女は教師でしたか。

 

上記の疑問文では、be動詞の「Was」が主語「she」の前に位置していますね。

「be動詞」の疑問文は、現在形・過去形に関わらず「be動詞」を主語の前に移動させるだけ。

「be動詞」と主語の位置を入れ替えている、と考えてもいいかなと。とにかく語順の変化に気をつけましょう。

 

3 be動詞の疑問文|進行形

 

進行形|肯定文

  • Mary is studying English.
  • メアリーは英語を勉強しています。

進行形|疑問文

  • Is Mary studying English?
  • メアリーは英語を勉強していますか。

 

現在進行形の肯定文を疑問文にするときも、「be動詞」を主語の前に持ってくるだけ。

現在進行形は「be動詞+動詞の-ing」の語順で作られるので、必ず「be動詞」が伴うのです。

上記英文では、be動詞の「Is」が主語「Mary」の前に移動していますね。「Is」と「Mary」が入れ替わっていると考えてもOK。

文構造の理解が大切なので、「Mary is ~」が「Is Mary ~?」に変化していると瞬時に捉えるべき。

現在進行形の文構造や本質を知りたい方は、以下記事を参考にしてください。

英語の「現在進行形」|文構造や意味、ルールを例文を使って徹底解説この記事では、英語の「現在進行形」の形や意味、ルールについて例文を使って徹底解説していきます。現在進行形の形はとてもシンプルなので、本質的な意味に1番フォーカスしますね。現在進行形は「今まさに〜している最中」のイメージを核として、文脈・状況によって使い分ければOK。使い分けのパターンを例文を参考としながら解説するため、本質部分の理解が深まると思いますよ。...

 

4 be動詞の疑問文|受け身

 

受け身|肯定文

  • The car is made in Tokyo.
  • その車は東京で作られている。

受け身|疑問文

  • Is the car made in Tokyo?
  • その車は東京で作られていますか。

 

英語の受け身を作るときにも、必ず「be動詞」が伴います。受動態は「be動詞+過去分詞」の語順で作られるから。

なので受け身の肯定文を疑問文にしたい時には、「主語+be動詞+過去分詞」の形から「be動詞+主語+過去分詞」の語順に変化させる必要がありますよ。

上記英文の場合、be動詞の「Is」が主語「the car」の前に移動している。過去分詞には変化なし。

受け身の疑問文の場合でも、「SVC」と進行形と同様に、文中で使われている「be動詞」を主語の前に持ってくるだけなのです。

「be動詞」を中心として文構造が成立するので、肯定文の語順を正しく理解していれば、スムーズに疑問文を作れると思います。

受け身の作り方や本質を知りたい方は、以下記事を参考にしてください。

英語の「受け身」| 使い方と文構造、ルールを基本から発展まで徹底解説この記事では、英語の受け身(受動態)の使い方やルールを基本から発展まで徹底解説します。受け身の英文は、受け身にする前の英文に比べて、目的語が必ず1つ少なくなります。なぜなら、目的語を主語に持ってきて英文を構成するからです。受け身の英文を作ることによって、英文の構造が変化するので、どのような単語の並びになるのかフォーカスしましょう。本質を理解するために、例文を参考にして受け身の英文の構造や意味を確認していきます。...

 

5 be動詞の疑問文|答え方

 

「be動詞」の疑問文に対する答え方は以下の通り。

 

be動詞|疑問文

  • Is she a teacher?(⤴︎)
  • 彼女は教師ですか。
  • Yes, she is.  はい。そうです。
  • No, she isn’t. いいえ。違います。

 

上記の通り、「be動詞」が先頭の疑問文に対しては、「Yes or No」で答えられますよ。なので「Yes or No」疑問文とも呼ばれます。

日本語訳で考えてもわかるのですが、「彼女は教師ですか?」に対しての答えは、「はい」か「いいえ」で通じますよね。

「Yes or No」疑問文の語尾は、イントネーションを上げることを忘れずに。

「Is she a teacher?」に対して答えるときの文構造は、疑問文の主語と動詞に合わせますよ。その結果として、「Yes, she is.」が完成。

「Is Mary a teacher?」や「Is my mother a teacher?」に対する答えも、「Yes, she is.」でOK。

疑問文に答えるときは、「代名詞」を使うのです。なので「Is Mary a teacher?」に対して、「Yes, Mary is.」とは答えません。「Mary」を「she」に置き換えて表現。

代名詞「she」は、先行する女性名詞を指して、「彼女は」という意味。女性に対しては「she」を使うことを覚えておきましょう。

もし「Are you a teacher?(あなたは教師ですか)」と聞かれた場合には、「Is she a teacher?」のときと異なり、答える時に主語と動詞の一致が起こりません。

「Are you a teacher?」に対しては、「Yes, I am.」か「No, I’m not.」で答えますよ。

自分自身のことを表現するので、代名詞「 I(私)」を使うのです。場面を想像すると理解しやすいですよ。

 

英語の疑問文|一般動詞

 

これまで「be動詞」の疑問文について解説してきましたね。ここからは「一般動詞」の疑問文の作り方を説明します。

英語の動詞には、一般動詞とbe動詞がありますよ。一般動詞とは、be動詞以外の全ての動詞のこと。

一般動詞が使われている肯定文を疑問文にする際は、助動詞の「Do」「Does」「Did」を主語の前に持ってくるだけ。

肯定文と疑問文の構造を比較すれば、スムーズに理解できると思いますよ。

 

1 一般動詞の疑問文|現在形

 

一般動詞|肯定文

  • You like soccer.
  • あなたはサッカーが好きです。

一般動詞|疑問文

  • Do you like soccer?
  • あなたはサッカーが好きですか。

 

現在形の肯定文を疑問文にするときは、主語が三人称単数かどうかで「Do」と「Does」を使い分けますよ。

 

  1.  主語が「I」と「You」、複数形の場合 → 「Do」
  2.  主語が三人称単数形の場合 → 「Does」

 

上記英文では、主語が「You(あなた)」。疑問文にする場合、「You」の前に助動詞「Do」を置くだけ。

「You like soccer.」から「Do you like soccer?」に変化しましたね。先頭に「Do」が置かれ、語尾に「?」が追加されています。

「You (do) like soccer.」の中に隠れている「do」が、先頭に移動していると考えてもいいですよ。

とにかく主語の前に、助動詞の「Do」が置かれることを理解すればOK。

 

2 一般動詞の疑問文|三人称単数

 

三人称単数現在形|肯定文

  • She likes soccer.
  • 彼女はサッカーが好きです。

三人称単数現在形|疑問文

  • Does she like soccer?
  • 彼女はサッカーが好きですか。

 

時制が現在形で、主語が三人称単数(私とあなた以外の1人・1つ)の英文を「疑問文」にするためには、主語の前に「Does」を置きますよ。

助動詞の「Does」を主語の前に配置したあと、文中の動詞を原形に戻すことを忘れないようにしましょう。

「Does she likes soccer?」の形にしてしまうことがあるので注意すべき。

これまで紹介してきたとおり、現在形(一般動詞)を疑問文にする場合、「Do」と「Does」を使い分ける必要がありますね。

時制が現在形のとき、主語が「I」「You」「複数形」「三人称単数( IとYou以外の1人・1つ」の中で「何が使われているか?」によって、「Do」と「Does」の使い分けが必須。

三人称単数現在形の知識が前提となるので、知識を深めたい方は以下記事を参考にしてください。

英語の「三人称単数」|三人称単数現在形のルールと文構造を徹底解説この記事では、英語の「三人称単数現在形」のルールと文構造について徹底解説していきます。「三人称単数現在形」は「三単現のS」とも呼ばれ、中学1年生で学ぶ文法事項ですね。主語が「三人称」かつ「単数」で、動詞が「現在形」の場合には、その動詞の語尾に「s」や「es」「ies」を付ける必要があるのです。とてもシンプルなルールなのですが、意外と間違いやすい内容なので、例文を参考としながら本質部分を追求しますね。...

 

3 一般動詞の疑問文|過去形

 

一般動詞の過去形が使われている文を「疑問文」にする場合、主語の前に助動詞の「Did」を置きますよ。

主語の前に「Did」を配置した後には、動詞を原形に戻しましょうね。

現在形を疑問文にするときには、主語に応じて「Do」と「Does」を使い分ける必要がありましたが、過去形の場合には「Did」だけが使われます。

 

一般動詞の過去形|肯定文

  • He played soccer yesterday.
  • 彼は昨日サッカーをしました。

一般動詞の過去形|疑問文

  • Did he play soccer yesterday?
  • 彼は昨日サッカーをしましたか。

 

上記の肯定文と疑問文の構造を比較しましょう。

肯定文では、動詞「play」の過去形「played」が使われていますね。規則的な変化では、動詞の語尾に「ed」を付けるだけで過去形動詞が完成。

「He(彼)」は三人称単数の主語ですが、過去形の疑問文を作るときには、「I」と「You」「複数形」「三人称単数」の区別が必要ないですよ。

なので一般動詞の過去形を疑問文にする場合には、主語の区別が必要なく、「Did」一択なのです。

「Did he play soccer yesterday?」では、主語「he」の前に助動詞の「Did」が置かれていますよね。

疑問文を作るため、主語「he」の前に助動詞「Did」を置いた結果、過去形動詞「played」の「ed」が取れて、原形の「play」に戻っています。

「Did」を置いたあとには、動詞が原形に戻っているかどうかを確認しましょう。

 

4 一般動詞の疑問文|答え方

 

一般動詞の現在形と三人称単数現在形、過去形を使った疑問文に対しても、be動詞の疑問文と同様に、「Yes or No」で答えられます。

3パターンに対する答え方は以下の通り。

 

一般動詞|疑問文

  • 1 Do you like soccer?
  • あなたはサッカーが好きですか。
  • Yes, I do. はい、好きです。
  • No, I don’t. いいえ、好きではありません。

  • Yes, she does. はい、好きです。
  • No, she doesn’t. いいえ、好きではありません。
  • 過去形|疑問文

    • 3 Did he play soccer yesterday?
    • 彼は昨日サッカーをしましたか。
    • Yes, he did. はい、しました。
    • No, he didn’t. いいえ、しませんでした。

     

    現在形の疑問文「Do you like soccer?」に対しては、「Yes, I do.」で答えますよ。

    「Yes, you do.」にはならないので注意してください。「あなたは好きですか」に対して、「私は好きです」の流れだから。

    三人称単数現在形の疑問文「Does she like soccer?」に対しては、「Yes, she does.」で答えます。

    答えるときは、疑問文の主語(代名詞)と助動詞「Does」に合わせて、「Yes,」の直後が「she does.」。その結果「Yes, she does.」が完成。

     

    過去形の疑問文「Did he play soccer yesterday?」に対しては、「Yes, he did.」で答えますよ。

    答えるときは、疑問文中の主語(代名詞)と助動詞「did」に合わせるため、「Yes, he did.」の形となります。

    「Did Ken play soccer yesterday?」のような質問に対しても、「Yes, he did.」で答えるので気をつけましょう。

    疑問文に対して答えるときには、常に「代名詞」で表現できるか注目すべき。

     

    英語の疑問文|助動詞

     

    この記事では、「be動詞」と「一般動詞」の疑問文について解説してきましたね。ここからは「助動詞」を使った疑問文を解説します。

    助動詞の疑問文は「be動詞」のときと同じく、助動詞が主語の前に移動するだけなので、文構造がわかりやすいと思いますよ。

    助動詞には動詞を助ける役割があり、肯定文では「主語+助動詞+動詞の原形」として表現されます。

    主語の前に助動詞を持ってくれば、疑問文が完成(助動詞+主語+動詞の原形)。

     

    助動詞には「will」「would」「can」「could」「shall」「should」「may」「might」「must」などがありますね。

    全て「助動詞+動詞の原形」のセットで表すので、疑問文する場合でも文構造が一緒となります。

    この記事では、代表的な「can」を使った疑問文を紹介していきますね。

     

    1 助動詞の疑問文|文構造

     

    助動詞「can」の肯定文と疑問文を比較しますね。比べることで、文構造の理解を深めましょう。

     

    「can」の肯定文

    • You can go to the party.
    • あなたはパーティーに行くことができます。

    「can」の疑問文

    • Can you go to the party?
    • あなたはパーティーに行くことができますか。

     

    上記疑問文では、肯定文中の助動詞「Can」が主語の前に移動しているだけ。「You can go ~」から「Cau you go ~」に変化していますよね。

    「can」以外の 「will」「would」「could」「shall」「should」「may」「might」「must」の全ての助動詞において、同様の構造変化が起きますよ。

     

    2 助動詞の疑問文|答え方

     

    助動詞の疑問文に対して答えるときも、be動詞と一般動詞と同じ流れ。

    疑問文中の主語と助動詞に合わせるということ( I・Youは例外)。

     

    「can」の疑問文

    • Can you go to the party?
    • あなたはパーティーに行くことができますか。
    • Yes, I can. はい、行けます。
    • No, I can’t. いいえ、行けません。

     

    上記は、「Can you go ~?(あなたは行くことができますか)」という私自身に向けられた疑問ですね。

    自分自身のことを表現する際は、「I」を使うのです。助動詞の「can」と組み合わせて「Yes, I can」が完成。

    「Can she go to the party?(彼女はパーティーに行くことができますか)」の場合は、主語と動詞を一致させる必要があるので、「Yes, she can.(はい、彼女は行けます)」で答えますよ。

    英語の「助動詞」の使い方や文構造、意味を理解したい方は、以下記事を参考にしてください。

    英語の「助動詞」|「助動詞+動詞の原形」の使い方や文構造、意味を徹底解説この記事では、英語の「助動詞」の使い方や文構造、意味を基本から徹底解説していきます。助動詞は名前からわかる通り、「動詞を助ける役割」があります。なので「助動詞+動詞の原形」の組み合わせ。英文中で助動詞を使うことによって、自分自身の「気持ち」を正確かつ豊かに表現できるので、理解すべき必須文法ですよ。本質イメージを理解することが大切なため、例文を使って解説進行しますね。...

     

    英語の疑問文|現在完了形

     

    現在完了形は「have+過去分詞」で表現可能。完了形で使われる「have」は助動詞です。

    なので助動詞の「have」を中心として、疑問文を作ることができますよ。完了形の疑問文の作り方と答え方を説明しますね。

     

    1 現在完了形の疑問文|文構造

     

    現在完了形は「主語+have+過去分詞」の語順。「can」と同じく「have」も助動詞として機能します。

    疑問文を作るときは、「have」を主語の前に持ってくるだけです。

     

    現在完了形|肯定文

    • You have been to Tokyo.
    • あなたは東京に行ったことがあります。

    現在完了形|疑問文

    • Have you been to Tokyo?
    • あなたは東京に行ったことがありますか。

     

    上記の肯定文と疑問文を比較する際には、助動詞「have」の位置変化に注目しましょう。

    肯定文では「You have been ~」の語順でしたが、疑問文では「Have you been ~?」の語順。助動詞「have」が主語「you」の前に移動していますよね。

    「have」を主語の前に持ってきてから語尾に「?」を付ければ、疑問文が完成するのです。

    大きく文構造が変化するわけではないので、理解しやすいと思いますよ。

     

    2 現在完了形の疑問文|答え方

     

    現在完了の疑問文に対する答えは、「Yes or No」で対応可能。

    「私自身」に聞かれている場合と、「第3者」の場合に分けて解説しますね。

     

    現在完了形|疑問文

    • 1 Have you been to Tokyo?
    • あなたは東京に行ったことがありますか。
    • Yes, I have. はい、あります。
    • No, I haven’t. いいえ、ありません。

    現在完了形|三人称単数

    • 2 Has she been to Tokyo?
    • 彼女は東京に行ったことがありますか。
    • Yes, she has. はい、あります。
    • No, she hasn’t. いいえ、ありません。

     

    例文1では「Have you ~?」に対して「Yes, I have.」。「私自身」について答えるときは、代名詞「I」を使って表現します。

    例文2では「Has she ~?」に対して「Yes, she has.」。「第3者」について答えるときは、主語(代名詞)と「has」を一致させますよ。

    現在完了形の文構造や核イメージを学びたい方は、以下記事を参考にしてください。

    英語の「現在完了形」|使い方や文構造、核のイメージを例文を使って徹底解説この記事では、英語の現在完了形について例文を参考にしながら、使い方や文構造、核のイメージを解説していきます。現在完了形を使うことによって、今の状況との因果関係を強調したり、今も過去と同じ状態が続いていることを表現できたりします。そのため、TOEICや日常会話の中で頻繁に利用されているのを見かけます。現在完了形の基本的な使い方に加えて、過去形との違いや、過去完了形と未来完了形、現在完了進行形のパターンを紹介します。...

     

    英語の疑問文|疑問詞

     

    この記事では、「Yes or No」疑問文の文構造や答え方を解説してきましたね。

    「Do you like soccer?(サッカーが好きですか?)」に対する答えは、「Yes(はい)」か「No(いいえ)」で成立しますよね。

    一方で「Yes」か「No」では成立しなく、具体的な回答が必要な場合がありますよ。それは「疑問詞」を使った疑問文の場合。

    「疑問詞」とは、疑問文の先頭に置かれ疑問を表す語の総称。

    英文法における疑問詞は、「What」「Who」「Which」「When」「Where」「Why」「Whose」「Whom」「How」の9種類を覚えればOK。

    中学で学ぶ「5W1H」(What, Who, When, Where, Why, How)だけでは少ないので、上記の「8W1H」で覚えるべき。

    「疑問詞」は文中で名詞や副詞、形容詞の役割を果たすので、文構造に注目しましょう。例文を参考として構造理解を深めますね。

     

    1 英語の疑問文|疑問詞が主語の役割

     

    疑問詞を使った疑問文は、肯定文のわからない箇所を疑問詞にして、その疑問詞を文の先頭に置くことで完成します。

    「Who」と「What」は疑問代名詞と呼ばれ、文中で名詞の役割を果たせますよ。名詞は主語と補語、目的語になれる品詞。

    自分がわからない主語や補語、目的語を、「Who」「What」などの疑問代名詞を使って尋ねることができる、ということ。

     

    「Who」が主語の疑問文

    • Who plays soccer?
    • 誰がサッカーをしますか。

    「What」が主語の疑問文

    • What caused the problem?
    • 何が問題を引き起こしましたか。

     

    上記英文では、主語の箇所に直接疑問詞が当てはまっていますね。日本語で言うと、「誰が」「何が」に当たる部分。

    「Who plays soccer?」では、「誰が?(主語)」の箇所がわからないので、主語の役割を果たす「Who」を当てはめています。

    例えば、「Who plays soccer?(誰がサッカーをしますか)」対しては、「Mary plays soccer.(メアリーがサッカーをします)」のような具体的な回答が適しています。

    「 ? plays soccer.」における「?(主語の箇所)」を知りたいから、主語の役割を果たす疑問詞が必要なのです。

    疑問詞を使った疑問文に対しては、「Yes or No」の2択では答えられないので注意しましょう。

     

    2 英語の疑問文|疑問詞が補語の役割

     

    疑問代名詞が、補語の役割を果たす場合を見ていきますね。

    文中の補語がわからないので、補語の箇所に疑問詞が置かれますよ。

     

    「Who」が補語の例文

    • Who is he?
    • 彼は誰ですか。

    「What」が補語の例文

    • What is this?
    • これは何ですか。

     

    「What is this?(これは何ですか)」に対しては、例えば「This is a pen.(これはペンです)」のような具体的な回答が適切です。

    「This is ?(SVC)」における「?」は補語になる箇所。この補語がわからないから、「?」を「What」に変えます。

    「This is what?」の文を作ってから、「Yes or No」疑問文の時と同様に、be動詞「is」を主語「this」の前に持ってきます。

    さらに疑問詞「What」を文の先頭に持ってくれば、「What is this?」が完成。

     

    ちなみに「What is this?(⤵︎)」では、語尾のイントネーションを下げる必要がありますよ。

    「Is this a pen?(⤴︎)」のような「Yes or No」疑問文の場合は、語尾のイントネーションを上げる必要がありましたが、一方で疑問詞を使った疑問文では、語尾のイントネーションが下がるのです。

     

    3 英語の疑問文|疑問詞が目的語の役割

     

    疑問代名詞が、目的語の役割を果たす場合を見ていきますね。

    文中の目的語がわからないので、目的語の箇所に疑問詞が置かれて、その疑問詞を文の先頭に持ってきますよ。

     

    「Who」が目的語の例文

    • Who do you like?
    • あなたは誰が好きですか。

    「What」が目的語の例文

    • What do you like?
    • あなたは何が好きですか。

     

    「What do you like?(あなたは何が好きですか)」に対しては、I like soccer.(私はサッカーが好きです)」のような具体的な回答が適切です。

    「What do you like?(あなたは何が好きですか)」に対して、「Yes, I do.(はい、そうです)」だと会話が成立しませんよね。

    文法の知識は大切ですが、場面を思い浮かべてみるのが良いかもです。

     

    上記例文は、「相手の好きなこと(「like」の目的語)」を知りたいという状況。知りたい箇所を「?」にすると、「You like ?(SVO)」。

    ここでは助動詞の「Do」を使った疑問文と、疑問詞「What」を組み合わせる必要がありますよ。

    「You like ?(SVO)」の「?(目的語)」を「What」に変える。「Do」の疑問文を作った上で、「What」を先頭に置くという順序。

    「You like what」→「Do you like what」→「What do you like」 の順序で考えると、英文の構造が理解しやすいです。

     

    4 英語の疑問文|疑問詞が形容詞の役割

     

    疑問詞が形容詞の役割をする場合がありますよ。疑問形容詞と呼ばれ、「疑問詞+名詞」の組み合わせ。

    例えば「What sport do you like?」では、「What(疑問詞)」と「sport(名詞)」が組み合わさっていますね。

    「What」が「sport」を修飾しているので、形容詞の役割だとわかるのです。

     

    「What+名詞」の例文

    • What sport do you like?
    • あなたは何のスポーツが好きですか。

     

    「What」が「疑問代名詞」では、「What do you like?(あなたは何が好きですか)」。「What」単独では、不特定の数・量の中からの選択を求めています。

    「What」が「疑問形容詞」では、「What sport do you like?(あなたは何のスポーツが好きですか)」。

    「What sport」にすることで、範囲を限定することができますよ。

    「What sport」では、スポーツに限定して「何が好き?」と尋ねることが可能なのです。

     

    5 英語の疑問文|疑問詞が副詞の役割

     

    疑問詞が文中で副詞の役割をする場合を見ていきますね。「疑問副詞」と呼ばれ、「Where」「When」「Why」など。

    英語は「完全な文+副詞」で構成されているので、疑問副詞が使われている場合は、「疑問副詞+完全な文」の形になります。

     

    疑問副詞「Where」の例文

    • Where does she live?
    • 彼女はどこに住んでいますか。

     

    相手に場所を聞きたいときには、疑問副詞「Where(どこ?)」を使って質問ができます。

    「She lives (in 場所)」。場所がわからないので、「in 場所」を「where」に置き換えます。

    「She lives where.」を疑問文の語順にすると、「Where does she live?」の形が完成。

    三人称単数現在形の疑問文なので、「Where」の後に「does」が使われていますよ。「does」を使ったら、「lives」を原形の「live」に戻しましょう。

     

    「Where does she live?(彼女はどこに住んでいますか)」に対しては、「She lives in Tokyo.(彼女は東京に住んでいます)」のような「具体的な回答」が適切です。

    「She lives.」が「SV」の第1文型で英文が完成しており、「in Tokyo」は前置詞句なので、副詞扱いの箇所。この副詞扱いの箇所に対する質問をするときに、「疑問副詞」を使って疑問文を作るのですよ。

    「When(いつ?)」「Why(なぜ?)」のときも、上記「Where」と同じ文構造になります。

     

    英語の疑問文|その他の疑問

     

    この記事では「Yes or No」疑問文と、「疑問詞」を使った疑問文について紹介してきましたね。

    最後に特殊な構造をしている疑問文を2つ紹介します。「否定疑問文」と「付加疑問文」について。

     

    1 英語の疑問文|否定疑問文

     

    英語の疑問文の中の「否定疑問文」について、例文を参考としながら解説しますね。

    否定疑問文は、「何かを確認する時」や「驚きを強調する時」に使います。

     

    1-1 否定疑問文|文構造

     

    否定疑問文|例文

    • Don’t you go to the party?
    • パーティーに行かないのですか?

     

    「Do you go to the party?(パーティーに行きますか)」を否定疑問文にするために、先頭の助動詞「Do」を否定の形「Don’t」に変えているだけ。

    「Don’t you go to the party?(パーティーに行かないのですか?)」にすることで、話し手が「驚き」を表現しているのです。

    状況によっては、「パーティーに行きますよね?」のような「確認」の意味になる場合がありますよ。

     

    1-2 否定疑問文|答え方

     

    上記例文を用いて、否定疑問文に対する答え方を解説しますね。

     

    否定疑問文|例文

    • Don’t you go to the party?
    • パーティーに行かないのですか?
    • Yes, I do. 行きます。
    • No, I don’t. 行かないです。

     

    「Do you go to the party?」に対して「Yes, I do.」で答えると、「はい、行きます」という意味になりますよね。

    上記例文のように「Don’t you ~?」の形にしても、「Do you ~?」に対する回答と同じ意味になりますよ。

    「Don’t you go to the party?」に対して、「Yes, I do」で答えれば、「行きます」の意味を表現できるということ。

    私は「Don’t you」が聞こえた瞬間に、脳内で「Do you」に変換しています。「not」が入っているから「反対の意味?」だと勘違いしてしまうので。

     

    2 英語の疑問文|付加疑問文

     

    疑問文の中の「付加疑問文」について解説しますね。付加疑問文は、相手に「確認や同意を求めるとき」に使います。

    日本語訳では、「〜だよね?」「〜ですよね?」のような表現が適していますよ。

     

    2-1 付加疑問文|文構造

     

    付加疑問文は、肯定文の語尾に「否定の疑問文」を付け足すことで完成。どのような構造になっているのか解説しますね。

     

    付加疑問文|例文

    • You like soccer, don’t you?
    • あなたはサッカーが好きですよね?

     

    上記では「You like soccer.」で肯定文が完成しており、その上で語尾に「don’t you?(否定の疑問文)」を付け足しています。

    「You like soccer.」を否定文にする際は「don’t」が必要です。

    「don’t」と代名詞「you」を組み合わせると、「don’t you?(否定の疑問文)」が完成。

    「She likes soccer, doesn’t she?」のように、否定文の時に使う「助動詞+not」と、主語(代名詞)を組み合わせる必要があるので、肯定文の形に応じて付加疑問文を作りましょう。

     

    2-2 付加疑問文|答え方

     

    付加疑問文|例文

    • You like soccer, don’t you?
    • あなたはサッカーが好きですよね?
    • Yes, I do. はい、好きです。
    • No, I don’t. いいえ、好きではありません。

     

    上記文では、相手に対して「サッカーが好きなこと」を確認していますよ。

    「You like soccer.(あなたはサッカーが好き)」「, don’t you?(そうだよね?)」のように区別すると、理解しやすいかもしれません。

    答え方は、「Do you like soccer?(あなたはサッカーが好きですか)」に対する回答と同様です。

    単純に「Yes, I do.」が「好き」、「No, I don’t.」が「好きではない」でOK。

    「don’t you?」は否定が入っているから、答えるときは「反対の意味かも?」のように考える必要はないですよ。

     

    まとめ|英語の疑問文

     

    この記事では、英語の「疑問文」の構造や答え方、疑問詞を使った疑問文の作り方を徹底解説してきましたね。

    肯定文と疑問文の例文を比較しながら、作り方と答え方を詳細に説明したので、構造理解が深まったはず。

    肯定文の語順を正しく理解していれば、疑問文は割とスムーズに作れるので、常に文構造を意識しましょう。

    今回はこれで以上です。

    読んで頂きありがとうございました。