この記事では、英語の「疑問文」の作り方(文構造)と疑問詞について徹底解説していきますね。
英語で何か質問をする場合に、疑問文を使いますよ。疑問文は肯定文の語順を変えて作るため、英文の構造理解が最も大切です。
肯定文と疑問文の例文を比較しながら解説するので、具体的な構造理解に繋がると思います。
英語の疑問文
英語には「Yes or No」を尋ねる疑問文と、「What」などの疑問詞を使った疑問文があります。
疑問文は相手に何か質問をしたい場合において、肯定文の語順を変えることで表現可能ですよ。
例えば、「She is a teacher.」から「Is she a teacher?」のような英文。上記は「she」と「Is」の語順が入れ替わっているだけですよね。
肯定文と疑問文の構造変化に焦点を当てるので、疑問文を作る過程が理解できるかと。
英語の疑問文|be動詞の疑問文
最初に「be動詞」の疑問文の作り方を解説します。
「be動詞」には時制があり、現在形が「am」「is」「are」、過去形が「was」「were」、過去分詞が「been」、原形が「be」。
「be動詞」が使われている肯定文を疑問文にする際は、「be動詞」を主語の前に持ってくるだけなので、文構造がわかりやすいです。
シンプルに「be動詞」を使った現在形・過去形の疑問文を紹介していきますが、進行形や受け身のときも「be動詞」が登場するので、それぞれのパターンを1つひとつ掘り下げていきますね。
1 be動詞の疑問文|現在形
be動詞|肯定文
- She is a teacher.(⤵︎)
- 彼女は教師です。
be動詞|疑問文
- Is she a teacher?(⤴︎)
- 彼女は教師ですか。
上記の疑問文では、be動詞の「Is」が主語「she」の前に移動していますね。「She is ~」から「Is she ~?」に変化。
「be動詞」を主語の前に移動するだけで、疑問文が作れるのです。そして語尾に「?(クエスチョンマーク)」を付けることを忘れずに。
ちなみに、「Is she a teacher?(⤴︎)」の語尾のイントネーションが大切であり、肯定文ではイントネーションが下がっているのに対して、疑問文の語尾はイントネーションを上げる必要があるのです。
上記のような「SVC(第2文型)」では、主に「be動詞」が使われますよ。なので、「主語+be動詞+名詞」や「主語+be動詞+形容詞」の構造にフォーカスすべき。
例えば「She is beautiful.」のように、「形容詞」を使って表現するときにも、「be動詞」が伴います。疑問文にする場合、「Is she beautiful?」に変わる。
「be動詞」が必ず伴う英文(SVCや進行形、受け身)を、あらかじめ抑えておきましょう。
2 be動詞の疑問文|過去形
be動詞|肯定文
- She was a teacher.
- 彼女は教師でした。
be動詞|疑問文
- Was she a teacher?
- 彼女は教師でしたか。
上記の疑問文では、be動詞の「Was」が主語「she」の前に位置していますね。
「be動詞」の疑問文は、現在形・過去形に関わらず「be動詞」を主語の前に移動させるだけ。
「be動詞」と主語の位置を入れ替えている、と考えてもいいかなと。とにかく語順の変化に気をつけましょう。
3 be動詞の疑問文|進行形
進行形|肯定文
- Mary is studying English.
- メアリーは英語を勉強しています。
進行形|疑問文
- Is Mary studying English?
- メアリーは英語を勉強していますか。
現在進行形の肯定文を疑問文にするときも、「be動詞」を主語の前に持ってくるだけ。
現在進行形は「be動詞+動詞の-ing」の語順で作られるので、必ず「be動詞」が伴うのです。
上記英文では、be動詞の「Is」が主語「Mary」の前に移動していますね。「Is」と「Mary」が入れ替わっていると考えてもOK。
文構造の理解が大切なので、「Mary is ~」が「Is Mary ~?」に変化していると瞬時に捉えるべき。
現在進行形の文構造や本質を知りたい方は、以下記事を参考にしてください。
4 be動詞の疑問文|受け身
受け身|肯定文
- The car is made in Tokyo.
- その車は東京で作られている。
受け身|疑問文
- Is the car made in Tokyo?
- その車は東京で作られていますか。
英語の受け身を作るときにも、必ず「be動詞」が伴います。受動態は「be動詞+過去分詞」の語順で作られるから。
なので受け身の肯定文を疑問文にしたい時には、「主語+be動詞+過去分詞」の形から「be動詞+主語+過去分詞」の語順に変化させる必要がありますよ。
上記英文の場合、be動詞の「Is」が主語「the car」の前に移動している。過去分詞には変化なし。
受け身の疑問文の場合でも、「SVC」と進行形と同様に、文中で使われている「be動詞」を主語の前に持ってくるだけなのです。
「be動詞」を中心として文構造が成立するので、肯定文の語順を正しく理解していれば、スムーズに疑問文を作れると思います。
受け身の作り方や本質を知りたい方は、以下記事を参考にしてください。
5 be動詞の疑問文|答え方
「be動詞」の疑問文に対する答え方は以下の通り。
be動詞|疑問文
- Is she a teacher?(⤴︎)
- 彼女は教師ですか。
- Yes, she is. はい。そうです。
- No, she isn’t. いいえ。違います。
上記の通り、「be動詞」が先頭の疑問文に対しては、「Yes or No」で答えられますよ。なので「Yes or No」疑問文とも呼ばれます。
日本語訳で考えてもわかるのですが、「彼女は教師ですか?」に対しての答えは、「はい」か「いいえ」で通じますよね。
「Yes or No」疑問文の語尾は、イントネーションを上げることを忘れずに。
「Is she a teacher?」に対して答えるときの文構造は、疑問文の主語と動詞に合わせますよ。その結果として、「Yes, she is.」が完成。
「Is Mary a teacher?」や「Is my mother a teacher?」に対する答えも、「Yes, she is.」でOK。
疑問文に答えるときは、「代名詞」を使うのです。なので「Is Mary a teacher?」に対して、「Yes, Mary is.」とは答えません。「Mary」を「she」に置き換えて表現。
代名詞「she」は、先行する女性名詞を指して、「彼女は」という意味。女性に対しては「she」を使うことを覚えておきましょう。
もし「Are you a teacher?(あなたは教師ですか)」と聞かれた場合には、「Is she a teacher?」のときと異なり、答える時に主語と動詞の一致が起こりません。
「Are you a teacher?」に対しては、「Yes, I am.」か「No, I’m not.」で答えますよ。
自分自身のことを表現するので、代名詞「 I(私)」を使うのです。場面を想像すると理解しやすいですよ。
英語の疑問文|一般動詞
これまで「be動詞」の疑問文について解説してきましたね。ここからは「一般動詞」の疑問文の作り方を説明します。
英語の動詞には、一般動詞とbe動詞がありますよ。一般動詞とは、be動詞以外の全ての動詞のこと。
一般動詞が使われている肯定文を疑問文にする際は、助動詞の「Do」「Does」「Did」を主語の前に持ってくるだけ。
肯定文と疑問文の構造を比較すれば、スムーズに理解できると思いますよ。
1 一般動詞の疑問文|現在形
一般動詞|肯定文
- You like soccer.
- あなたはサッカーが好きです。
一般動詞|疑問文
- Do you like soccer?
- あなたはサッカーが好きですか。
現在形の肯定文を疑問文にするときは、主語が三人称単数かどうかで「Do」と「Does」を使い分けますよ。
- 主語が「I」と「You」、複数形の場合 → 「Do」
- 主語が三人称単数形の場合 → 「Does」
上記英文では、主語が「You(あなた)」。疑問文にする場合、「You」の前に助動詞「Do」を置くだけ。
「You like soccer.」から「Do you like soccer?」に変化しましたね。先頭に「Do」が置かれ、語尾に「?」が追加されています。
「You (do) like soccer.」の中に隠れている「do」が、先頭に移動していると考えてもいいですよ。
とにかく主語の前に、助動詞の「Do」が置かれることを理解すればOK。
2 一般動詞の疑問文|三人称単数
三人称単数現在形|肯定文
- She likes soccer.
- 彼女はサッカーが好きです。
三人称単数現在形|疑問文
- Does she like soccer?
- 彼女はサッカーが好きですか。
時制が現在形で、主語が三人称単数(私とあなた以外の1人・1つ)の英文を「疑問文」にするためには、主語の前に「Does」を置きますよ。
助動詞の「Does」を主語の前に配置したあと、文中の動詞を原形に戻すことを忘れないようにしましょう。
「Does she likes soccer?」の形にしてしまうことがあるので注意すべき。
これまで紹介してきたとおり、現在形(一般動詞)を疑問文にする場合、「Do」と「Does」を使い分ける必要がありますね。
時制が現在形のとき、主語が「I」「You」「複数形」「三人称単数( IとYou以外の1人・1つ」の中で「何が使われているか?」によって、「Do」と「Does」の使い分けが必須。
三人称単数現在形の知識が前提となるので、知識を深めたい方は以下記事を参考にしてください。
3 一般動詞の疑問文|過去形
一般動詞の過去形が使われている文を「疑問文」にする場合、主語の前に助動詞の「Did」を置きますよ。
主語の前に「Did」を配置した後には、動詞を原形に戻しましょうね。
現在形を疑問文にするときには、主語に応じて「Do」と「Does」を使い分ける必要がありましたが、過去形の場合には「Did」だけが使われます。
一般動詞の過去形|肯定文
- He played soccer yesterday.
- 彼は昨日サッカーをしました。
一般動詞の過去形|疑問文
- Did he play soccer yesterday?
- 彼は昨日サッカーをしましたか。
上記の肯定文と疑問文の構造を比較しましょう。
肯定文では、動詞「play」の過去形「played」が使われていますね。規則的な変化では、動詞の語尾に「ed」を付けるだけで過去形動詞が完成。
「He(彼)」は三人称単数の主語ですが、過去形の疑問文を作るときには、「I」と「You」「複数形」「三人称単数」の区別が必要ないですよ。
なので一般動詞の過去形を疑問文にする場合には、主語の区別が必要なく、「Did」一択なのです。
「Did he play soccer yesterday?」では、主語「he」の前に助動詞の「Did」が置かれていますよね。
疑問文を作るため、主語「he」の前に助動詞「Did」を置いた結果、過去形動詞「played」の「ed」が取れて、原形の「play」に戻っています。
「Did」を置いたあとには、動詞が原形に戻っているかどうかを確認しましょう。
4 一般動詞の疑問文|答え方
一般動詞の現在形と三人称単数現在形、過去形を使った疑問文に対しても、be動詞の疑問文と同様に、「Yes or No」で答えられます。
3パターンに対する答え方は以下の通り。
一般動詞|疑問文
- 1 Do you like soccer?
- あなたはサッカーが好きですか。
- Yes, I do. はい、好きです。
- No, I don’t. いいえ、好きではありません。
過去形|疑問文
- 3 Did he play soccer yesterday?
- 彼は昨日サッカーをしましたか。
- Yes, he did. はい、しました。
- No, he didn’t. いいえ、しませんでした。
現在形の疑問文「Do you like soccer?」に対しては、「Yes, I do.」で答えますよ。
「Yes, you do.」にはならないので注意してください。「あなたは好きですか」に対して、「私は好きです」の流れだから。
三人称単数現在形の疑問文「Does she like soccer?」に対しては、「Yes, she does.」で答えます。
答えるときは、疑問文の主語(代名詞)と助動詞「Does」に合わせて、「Yes,」の直後が「she does.」。その結果「Yes, she does.」が完成。
過去形の疑問文「Did he play soccer yesterday?」に対しては、「Yes, he did.」で答えますよ。
答えるときは、疑問文中の主語(代名詞)と助動詞「did」に合わせるため、「Yes, he did.」の形となります。
「Did Ken play soccer yesterday?」のような質問に対しても、「Yes, he did.」で答えるので気をつけましょう。
疑問文に対して答えるときには、常に「代名詞」で表現できるか注目すべき。
英語の疑問文|助動詞
この記事では、「be動詞」と「一般動詞」の疑問文について解説してきましたね。ここからは「助動詞」を使った疑問文を解説します。
助動詞の疑問文は「be動詞」のときと同じく、助動詞が主語の前に移動するだけなので、文構造がわかりやすいと思いますよ。
助動詞には動詞を助ける役割があり、肯定文では「主語+助動詞+動詞の原形」として表現されます。
主語の前に助動詞を持ってくれば、疑問文が完成(助動詞+主語+動詞の原形)。
助動詞には「will」「would」「can」「could」「shall」「should」「may」「might」「must」などがありますね。
全て「助動詞+動詞の原形」のセットで表すので、疑問文する場合でも文構造が一緒となります。
この記事では、代表的な「can」を使った疑問文を紹介していきますね。
1 助動詞の疑問文|文構造
助動詞「can」の肯定文と疑問文を比較しますね。比べることで、文構造の理解を深めましょう。
「can」の肯定文
- You can go to the party.
- あなたはパーティーに行くことができます。
「can」の疑問文
- Can you go to the party?
- あなたはパーティーに行くことができますか。
上記疑問文では、肯定文中の助動詞「Can」が主語の前に移動しているだけ。「You can go ~」から「Cau you go ~」に変化していますよね。
「can」以外の 「will」「would」「could」「shall」「should」「may」「might」「must」の全ての助動詞において、同様の構造変化が起きますよ。
2 助動詞の疑問文|答え方
助動詞の疑問文に対して答えるときも、be動詞と一般動詞と同じ流れ。
疑問文中の主語と助動詞に合わせるということ( I・Youは例外)。
「can」の疑問文
- Can you go to the party?
- あなたはパーティーに行くことができますか。
- Yes, I can. はい、行けます。
- No, I can’t. いいえ、行けません。
上記は、「Can you go ~?(あなたは行くことができますか)」という私自身に向けられた疑問ですね。
自分自身のことを表現する際は、「I」を使うのです。助動詞の「can」と組み合わせて「Yes, I can」が完成。
「Can she go to the party?(彼女はパーティーに行くことができますか)」の場合は、主語と動詞を一致させる必要があるので、「Yes, she can.(はい、彼女は行けます)」で答えますよ。
英語の「助動詞」の使い方や文構造、意味を理解したい方は、以下記事を参考にしてください。
英語の疑問文|現在完了形
現在完了形は「have+過去分詞」で表現可能。完了形で使われる「have」は助動詞です。
なので助動詞の「have」を中心として、疑問文を作ることができますよ。完了形の疑問文の作り方と答え方を説明しますね。
1 現在完了形の疑問文|文構造
現在完了形は「主語+have+過去分詞」の語順。「can」と同じく「have」も助動詞として機能します。
疑問文を作るときは、「have」を主語の前に持ってくるだけです。
現在完了形|肯定文
- You have been to Tokyo.
- あなたは東京に行ったことがあります。
現在完了形|疑問文
- Have you been to Tokyo?
- あなたは東京に行ったことがありますか。
上記の肯定文と疑問文を比較する際には、助動詞「have」の位置変化に注目しましょう。
肯定文では「You have been ~」の語順でしたが、疑問文では「Have you been ~?」の語順。助動詞「have」が主語「you」の前に移動していますよね。
「have」を主語の前に持ってきてから語尾に「?」を付ければ、疑問文が完成するのです。
大きく文構造が変化するわけではないので、理解しやすいと思いますよ。
2 現在完了形の疑問文|答え方
現在完了の疑問文に対する答えは、「Yes or No」で対応可能。
「私自身」に聞かれている場合と、「第3者」の場合に分けて解説しますね。
現在完了形|疑問文
- 1 Have you been to Tokyo?
- あなたは東京に行ったことがありますか。
- Yes, I have. はい、あります。
- No, I haven’t. いいえ、ありません。
現在完了形|三人称単数
- 2 Has she been to Tokyo?
- 彼女は東京に行ったことがありますか。
- Yes, she has. はい、あります。
- No, she hasn’t. いいえ、ありません。
例文1では「Have you ~?」に対して「Yes, I have.」。「私自身」について答えるときは、代名詞「I」を使って表現します。
例文2では「Has she ~?」に対して「Yes, she has.」。「第3者」について答えるときは、主語(代名詞)と「has」を一致させますよ。
現在完了形の文構造や核イメージを学びたい方は、以下記事を参考にしてください。
英語の疑問文|疑問詞
この記事では、「Yes or No」疑問文の文構造や答え方を解説してきましたね。
「Do you like soccer?(サッカーが好きですか?)」に対する答えは、「Yes(はい)」か「No(いいえ)」で成立しますよね。
一方で「Yes」か「No」では成立しなく、具体的な回答が必要な場合がありますよ。それは「疑問詞」を使った疑問文の場合。
「疑問詞」とは、疑問文の先頭に置かれ疑問を表す語の総称。
英文法における疑問詞は、「What」「Who」「Which」「When」「Where」「Why」「Whose」「Whom」「How」の9種類を覚えればOK。
中学で学ぶ「5W1H」(What, Who, When, Where, Why, How)だけでは少ないので、上記の「8W1H」で覚えるべき。
「疑問詞」は文中で名詞や副詞、形容詞の役割を果たすので、文構造に注目しましょう。例文を参考として構造理解を深めますね。
1 英語の疑問文|疑問詞が主語の役割
疑問詞を使った疑問文は、肯定文のわからない箇所を疑問詞にして、その疑問詞を文の先頭に置くことで完成します。
「Who」と「What」は疑問代名詞と呼ばれ、文中で名詞の役割を果たせますよ。名詞は主語と補語、目的語になれる品詞。
自分がわからない主語や補語、目的語を、「Who」「What」などの疑問代名詞を使って尋ねることができる、ということ。
「Who」が主語の疑問文
- Who plays soccer?
- 誰がサッカーをしますか。
「What」が主語の疑問文
- What caused the problem?
- 何が問題を引き起こしましたか。
上記英文では、主語の箇所に直接疑問詞が当てはまっていますね。日本語で言うと、「誰が」「何が」に当たる部分。
「Who plays soccer?」では、「誰が?(主語)」の箇所がわからないので、主語の役割を果たす「Who」を当てはめています。
例えば、「Who plays soccer?(誰がサッカーをしますか)」対しては、「Mary plays soccer.(メアリーがサッカーをします)」のような具体的な回答が適しています。
「 ? plays soccer.」における「?(主語の箇所)」を知りたいから、主語の役割を果たす疑問詞が必要なのです。
疑問詞を使った疑問文に対しては、「Yes or No」の2択では答えられないので注意しましょう。
2 英語の疑問文|疑問詞が補語の役割
疑問代名詞が、補語の役割を果たす場合を見ていきますね。
文中の補語がわからないので、補語の箇所に疑問詞が置かれますよ。
「Who」が補語の例文
- Who is he?
- 彼は誰ですか。
「What」が補語の例文
- What is this?
- これは何ですか。
「What is this?(これは何ですか)」に対しては、例えば「This is a pen.(これはペンです)」のような具体的な回答が適切です。
「This is ?(SVC)」における「?」は補語になる箇所。この補語がわからないから、「?」を「What」に変えます。
「This is what?」の文を作ってから、「Yes or No」疑問文の時と同様に、be動詞「is」を主語「this」の前に持ってきます。
さらに疑問詞「What」を文の先頭に持ってくれば、「What is this?」が完成。
ちなみに「What is this?(⤵︎)」では、語尾のイントネーションを下げる必要がありますよ。
「Is this a pen?(⤴︎)」のような「Yes or No」疑問文の場合は、語尾のイントネーションを上げる必要がありましたが、一方で疑問詞を使った疑問文では、語尾のイントネーションが下がるのです。
3 英語の疑問文|疑問詞が目的語の役割
疑問代名詞が、目的語の役割を果たす場合を見ていきますね。
文中の目的語がわからないので、目的語の箇所に疑問詞が置かれて、その疑問詞を文の先頭に持ってきますよ。
「Who」が目的語の例文
- Who do you like?
- あなたは誰が好きですか。
「What」が目的語の例文
- What do you like?
- あなたは何が好きですか。
「What do you like?(あなたは何が好きですか)」に対しては、「I like soccer.(私はサッカーが好きです)」のような具体的な回答が適切です。
「What do you like?(あなたは何が好きですか)」に対して、「Yes, I do.(はい、そうです)」だと会話が成立しませんよね。
文法の知識は大切ですが、場面を思い浮かべてみるのが良いかもです。
上記例文は、「相手の好きなこと(「like」の目的語)」を知りたいという状況。知りたい箇所を「?」にすると、「You like ?(SVO)」。
ここでは助動詞の「Do」を使った疑問文と、疑問詞「What」を組み合わせる必要がありますよ。
「You like ?(SVO)」の「?(目的語)」を「What」に変える。「Do」の疑問文を作った上で、「What」を先頭に置くという順序。
「You like what」→「Do you like what」→「What do you like」 の順序で考えると、英文の構造が理解しやすいです。
4 英語の疑問文|疑問詞が形容詞の役割
疑問詞が形容詞の役割をする場合がありますよ。疑問形容詞と呼ばれ、「疑問詞+名詞」の組み合わせ。
例えば「What sport do you like?」では、「What(疑問詞)」と「sport(名詞)」が組み合わさっていますね。
「What」が「sport」を修飾しているので、形容詞の役割だとわかるのです。
「What+名詞」の例文
- What sport do you like?
- あなたは何のスポーツが好きですか。
「What」が「疑問代名詞」では、「What do you like?(あなたは何が好きですか)」。「What」単独では、不特定の数・量の中からの選択を求めています。
「What」が「疑問形容詞」では、「What sport do you like?(あなたは何のスポーツが好きですか)」。
「What sport」にすることで、範囲を限定することができますよ。
「What sport」では、スポーツに限定して「何が好き?」と尋ねることが可能なのです。
5 英語の疑問文|疑問詞が副詞の役割
疑問詞が文中で副詞の役割をする場合を見ていきますね。「疑問副詞」と呼ばれ、「Where」「When」「Why」など。
英語は「完全な文+副詞」で構成されているので、疑問副詞が使われている場合は、「疑問副詞+完全な文」の形になります。
疑問副詞「Where」の例文
- Where does she live?
- 彼女はどこに住んでいますか。
相手に場所を聞きたいときには、疑問副詞「Where(どこ?)」を使って質問ができます。
「She lives (in 場所)」。場所がわからないので、「in 場所」を「where」に置き換えます。
「She lives where.」を疑問文の語順にすると、「Where does she live?」の形が完成。
三人称単数現在形の疑問文なので、「Where」の後に「does」が使われていますよ。「does」を使ったら、「lives」を原形の「live」に戻しましょう。
「Where does she live?(彼女はどこに住んでいますか)」に対しては、「She lives in Tokyo.(彼女は東京に住んでいます)」のような「具体的な回答」が適切です。
「She lives.」が「SV」の第1文型で英文が完成しており、「in Tokyo」は前置詞句なので、副詞扱いの箇所。この副詞扱いの箇所に対する質問をするときに、「疑問副詞」を使って疑問文を作るのですよ。
「When(いつ?)」「Why(なぜ?)」のときも、上記「Where」と同じ文構造になります。
英語の疑問文|その他の疑問
この記事では「Yes or No」疑問文と、「疑問詞」を使った疑問文について紹介してきましたね。
最後に特殊な構造をしている疑問文を2つ紹介します。「否定疑問文」と「付加疑問文」について。
1 英語の疑問文|否定疑問文
英語の疑問文の中の「否定疑問文」について、例文を参考としながら解説しますね。
否定疑問文は、「何かを確認する時」や「驚きを強調する時」に使います。
1-1 否定疑問文|文構造
否定疑問文|例文
- Don’t you go to the party?
- パーティーに行かないのですか?
「Do you go to the party?(パーティーに行きますか)」を否定疑問文にするために、先頭の助動詞「Do」を否定の形「Don’t」に変えているだけ。
「Don’t you go to the party?(パーティーに行かないのですか?)」にすることで、話し手が「驚き」を表現しているのです。
状況によっては、「パーティーに行きますよね?」のような「確認」の意味になる場合がありますよ。
1-2 否定疑問文|答え方
上記例文を用いて、否定疑問文に対する答え方を解説しますね。
否定疑問文|例文
- Don’t you go to the party?
- パーティーに行かないのですか?
- Yes, I do. 行きます。
- No, I don’t. 行かないです。
「Do you go to the party?」に対して「Yes, I do.」で答えると、「はい、行きます」という意味になりますよね。
上記例文のように「Don’t you ~?」の形にしても、「Do you ~?」に対する回答と同じ意味になりますよ。
「Don’t you go to the party?」に対して、「Yes, I do」で答えれば、「行きます」の意味を表現できるということ。
私は「Don’t you」が聞こえた瞬間に、脳内で「Do you」に変換しています。「not」が入っているから「反対の意味?」だと勘違いしてしまうので。
2 英語の疑問文|付加疑問文
疑問文の中の「付加疑問文」について解説しますね。付加疑問文は、相手に「確認や同意を求めるとき」に使います。
日本語訳では、「〜だよね?」「〜ですよね?」のような表現が適していますよ。
2-1 付加疑問文|文構造
付加疑問文は、肯定文の語尾に「否定の疑問文」を付け足すことで完成。どのような構造になっているのか解説しますね。
付加疑問文|例文
- You like soccer, don’t you?
- あなたはサッカーが好きですよね?
上記では「You like soccer.」で肯定文が完成しており、その上で語尾に「don’t you?(否定の疑問文)」を付け足しています。
「You like soccer.」を否定文にする際は「don’t」が必要です。
「don’t」と代名詞「you」を組み合わせると、「don’t you?(否定の疑問文)」が完成。
「She likes soccer, doesn’t she?」のように、否定文の時に使う「助動詞+not」と、主語(代名詞)を組み合わせる必要があるので、肯定文の形に応じて付加疑問文を作りましょう。
2-2 付加疑問文|答え方
付加疑問文|例文
- You like soccer, don’t you?
- あなたはサッカーが好きですよね?
- Yes, I do. はい、好きです。
- No, I don’t. いいえ、好きではありません。
上記文では、相手に対して「サッカーが好きなこと」を確認していますよ。
「You like soccer.(あなたはサッカーが好き)」「, don’t you?(そうだよね?)」のように区別すると、理解しやすいかもしれません。
答え方は、「Do you like soccer?(あなたはサッカーが好きですか)」に対する回答と同様です。
単純に「Yes, I do.」が「好き」、「No, I don’t.」が「好きではない」でOK。
「don’t you?」は否定が入っているから、答えるときは「反対の意味かも?」のように考える必要はないですよ。
まとめ|英語の疑問文
この記事では、英語の「疑問文」の構造や答え方、疑問詞を使った疑問文の作り方を徹底解説してきましたね。
肯定文と疑問文の例文を比較しながら、作り方と答え方を詳細に説明したので、構造理解が深まったはず。
肯定文の語順を正しく理解していれば、疑問文は割とスムーズに作れるので、常に文構造を意識しましょう。
今回はこれで以上です。
読んで頂きありがとうございました。