この記事では、TOEICスコアを高める「オーバーラッピング」の効果と方法を徹底解説していきます。
「オーバーラッピング」を繰り返し行うことによって、英語のリエゾンやリズム、イントネーションの理解と定着に繋がり、その結果リスニング力が向上します。
僕自身が日々取り組んでいるトレーニングなので、実際の勉強方法を英文スクリプトを使って丁寧に紹介しますね。
僕自身のTOEICスコア
TOEICスコアを高める「オーバーラッピング」とは
「オーバーラッピング」とは音読による英語学習法の1つであり、スクリプトの英語音声を聞きながら同時に自身で発話していく勉強法です。
オーバーラッピングを実践すれば、英語独自のリズムやイントネーション、リエゾンを身につけることができ、リスニング力向上と発話矯正に繋がります。
僕はTOEIC915点に達するまで、音読とシャドーイングに力を入れていたのですが、音読とシャドーイングの前には必ずオーバーラッピングを実践していました。
「オーバーラッピング ⇛ シャドーイング ⇛ プロソディー音読」の順序で、効果的にTOEIC学習を進めれば、大幅にリスニングスコアが高まりますよ。
TOEICスコアを高める「オーバーラッピング」の効果
オーバーラッピングの最大の効果は「リスニング力の向上」です。
スクリプトの音声を聞きながら、完コピして自身も音読することになるため、発話が矯正できます。
同じスピードで正しい発音ができれば、その英語を聞いたときにかなり聞きやすくなっていることを実感でき、結果としてリスニング力向上に繋がりますよ。
私自身オーバーラッピングに力を入れた結果、TOEICのリスニングセクションで明らかに英語が聞き取りやすくなったのを実感しました。
さらには英語独自のリズムやイントネーション、リエゾンを意識して、
スクリプト音声を真似ながらオーバーラッピングを実践することによって、自然なスピードで速く読めるようになります。
正しいリズムやイントネーションで英文を発話できるようになれば、リスニング力が向上して英語が聞き取りやすくなるのです。
リズムやイントネーションは英語の意味理解に深く関わっているため、相手に伝わりやすい英語を身につけることもできますよ。
「音読」やシャドーイングに取り組む前に、「オーバーラッピング」を実践して英語のプロソディを鍛えるべきです。
なぜなら正しくオーバーラッピングができないと、音読やシャドーイングを効果的に実践することができないから。
英語独自の音声変化を知識として理解していても、いざ自分自身で音読しようとすると全然できないことがわかります。
実際に自分自身で正しい発音のもと声を出す練習を行うことによって、英語らしい流暢的な発音が定着するのです。
TOEICスコアを高める「オーバーラッピング」の方法
最初にオーバーラッピングを行うための英文スクリプトを決定します。
例となる英文スクリプトをもとに「具体的な方法」を解説しますね。
スクリプトの内容を正しく理解してからオーバーラッピングに臨みましょう。
英文の構造やリズム、イントネーションを正しく理解していないと、効果的なオーバーラッピングにならないから。
イントネーションとリズムの理解にフォーカスして解説を進行します。
1 オーバーラッピング|イントネーションの理解
英文スクリプト
- I like the dress / she is wearing.
- 私は彼女が着ているドレスが好きです。
スクリプトの文構造を正しく理解して、イントネーションが変化する箇所を事前に把握しておきましょう。
英文に対してのアプローチとしては、「完全な文」と「修飾箇所」で区切る必要があり、
「完全な文」の最後の単語と、「修飾箇所」の最後の単語の語尾のイントーションが変化しますよ。
イントネーションの変化箇所
- 「I like the dress」では「dress」の語尾のイントネーションが下がる。
- 「she is wearing」では「wearing」の語尾のイントネーションが下がる。
上記のように文構造に合わせてイントネーションが決定するので、最初に文構造を正しく理解しておくべき。
正しい発音知識のもとにオーバーラッピングに取り組むことで「リスニング力向上」に繋がるので、文構造とイントネーションの理解が欠かせないですよ。
実際にスクリプト音声を聞けば、上記の箇所でイントネーションが変化していることがわかります。
文構造とイントネーションがお互いに深く関わっているため、文構造を見極める段階からイントネーションについても意識をしましょう。
個々の単語の発音が正しくてもリズムやイントネーションが正しくなければ、
相手にスムーズに内容が伝わらない可能性があり、リスニング力向上を妨げるだけではなくスピーキングにも影響を及ぼします。
オーバーラッピングを繰り返し行うことで、発話矯正ができ音読やシャドーイングに移行できるので、まずは音声的側面の能力を高めましょう。
2 オーバーラッピング|リズムの理解
これまでイントネーションの理解を強く主張してきましたが、イントネーションと同様にリズムの理解も大切です。
英語のルールでは「内容語」が強く発音されて「機能語」が短く発音されます。
意味内容が豊かな単語が「内容語」と呼ばれ、名詞・動詞・形容詞・副詞に強くストレスを置きます。
オーバーラッピングを実践してみるとわかるのですが、自分が思っている以上に内容語が強く発音され機能語は一瞬で消え去りますよ。
自身が発音するときにはやりすぎなくらい内容語に強くストレスを乗せて、「機能語」の発音の短さにフォーカスしましょう。
内容語一覧
- 名詞、動詞
- 形容詞、副詞
機能語一覧
- 前置詞、代名詞、Be動詞
- 助動詞、接続詞、関係代名詞
英語のリズム理解
英文スクリプト
- I like the dress she is wearing.
内容語
- like、dress、wearing
機能語
- I、the、she、is
上記のように「内容語」と「機能語」をはっきりと区別して、オーバーラッピングに取り組むことが大切です。
なぜなら内容語の「like」「dress」「wearing」に強くストレスが置かれるから。
スクリプトの英語音声を聞きながら同時に発話していくときには、内容語「like」「dress」「wearing」を強く発音しましょう。
リズムやイントネーションに対する正しい知識のもとにオーバーラッピングを実践することで、知識が自分のものとなります。
その結果、ネイティブに限りなく近い英語らしい発音で発話することが可能となり、リスニング力の向上に繋がりますよ。
リズムに関してもスクリプトの音声を聞けばストレスが置かれている箇所が把握できるのですが、
あらかじめ法則を理解した上でオーバーラッピングに臨むことで、より効果的なトレーニングとなります。
繰り返し同じ英文でトレーニングに励むことが大切であり、完全にスクリプトの音声をコピーできるまで何回も反復すべき。
1つのスクリプトで一通りオーバーラッピングができるようになった後でも、
繰り返し実践することでリズムやイントネーションが刻み込まれてスピードにも慣れるため、だんだんとネイティブの音に近づいていきます。
英語音声を完全コピーできるようになってから、音読やシャドーイングに進むことが大切なので、スモールステップで階段を登っていきましょう。
TOEICスコアを高める「オーバーラッピング」を極めよう
この記事では、TOEICスコアを高める「オーバーラッピング」の効果と方法を徹底解説してきました。
英語はリズムを重視している言語であり、日本語とは異なるリズムやイントネーションで発話されます。
「オーバーラッピング」を実践することによって、英語独自のリズムやイントネーションを身につけることができ「リスニング力」が高まりますよ。
正しい方法と順序で継続すれば、リスニング力向上を実感する瞬間が訪れるので、継続して取り組むことが大切です。
初回無料でTOEICコーチングを実施しています
現在スコア330から915点まで高めた僕自身が、初回無料でマンツーマンのTOEICコーチングを実施しています。
TOEICコーチングの中では、今回解説してきた「オーバーラッピング」も効果的な方法で一緒に実践します。
オーバーラッピング含め、自分だけでTOEIC学習をしていると、正しい方法と順序で効果的に実践できているかわかりません。
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