この記事では、TOEIC Part2(応答問題)の対策法とテクニックを徹底解説していきます。
Part2は点数が上がりやすいパートだと言われていますが、最近の傾向として間接的な応答が多いため、一筋縄では行きません。
ディクテーションやシャドーイングによって、本質的なリスニング力を上げることが大切ですが、Part2に特化した対策法やテクニックは存在します。
Part2の解答手順と解法テクニック、効果的な勉強法を徹底解説するので、効果的なPart2対策をしたい方はぜひ参考にしてください。
私自身のTOEICスコア

TOEIC Part2の概要

TOEIC Part2(応答問題)は、短い会話形式の問題が25問あります。
問題用紙には何も記載されていないので、純粋なリスニング力が問われますよ。
流れてくる1つの英文に対して、3つの応答文があり、最も適している応答を選びます。
「短い自然な会話」だから簡単かも?と思うかもですが、
意外と引っ掛け問題が多かったり、自然な会話ゆえの間接的応答があるので、TOEIC900点を越えていても、何問か間違えることが多いかなと。
特に最近はPart2が難化しており、テクニックだけでは対応できなくなってきています。
本質的なリスニング力や場面をイメージする力がないと、簡単に引っ掛けパターンに陥ってしまうのです。
TOEIC Part2の解答手順

Part2の解答手順を、TOEIC公式サンプル問題 を利用して解説しますね。
Part2サンプル
実際に流れてくる英文と、対応する日本語訳は以下のとおり。
流れてくる英文
No.7 Where is the new fax machine?
A. Next to the water fountain. ⇐正解
B. I’ll send a fax tomorrow.
C. By Wednesday.
日本語訳
No.7 新しいファックスはどこにありますか。
A. 水飲み器の隣にあります。⇐正解
B. ファックスを明日送ります。
C. 水曜日までです。
Part2は、流れていくる1つの英文に対して、3つの選択肢の中から、最も適してる応答を選びますよ。
設問と選択肢は、問題用紙には書かれていなく、すべて自身で聞き取る必要があります。
サンプル問題では、「Where is the new fax machine?(新しいファックスはどこにありますか?)」に対して、
「Next to the water fountain.(水飲み器の隣にあります)」と「場所」を答えています。
「Where」に対して、シンプルに「場所」を答えているため、「Where」だけ聞き取れれば、正解選択肢「A」を選べますね。
最近のPart2では、上記のような直接的な返答だけでなく、
「Where is the new fax machine?(新しいファックスはどこにありますか?)」に対して、
「I don’t know.(私は知りません)」のような「間接的返答」で答えられることが多いですよ。
実際に私が2021年に受けたTOEIC本番でも、具体的な質問に対して、「I don’t know.」で返答している問題がありました。
実際のコミュニケーションにおいて、自然な会話が繰り広げられるので、テクニックだけの対応が難しくなっているのです。
TOEIC Part2対策|解法テクニック

TOEICはコミュニケーション能力を測るためのテストなので、自然な会話の中でキャッチボールする能力が問われます。
とはいえ、Part2対策に活きる効果的な解法テクニックはあるので、いくつか紹介していきますね。
Part2の解法テクニック
- 文頭の疑問詞に全集中する
- 似ている音を除外する
- 前の設問を引きずらない
1 先頭の疑問詞に全集中する
Part2では、「Wh疑問文」が多く出題されます。
スムーズなコミュニケーションを取るためには、相手に「具体的な質問」をする必要があるので、「Wh疑問文」が多く出るのかと。
例えば、「When」が先頭にある場合は、相手に「具体的なとき」を訪ねています。
Part2の例題
- When is this questionnaire due?
- このアンケートの締め切りはいつですか。
上記設問では、先頭に「When」が来ていますね。
全文聞き取れなくても、「When」だけ聞き取れれば、回答できる場合があるのです。
正解選択肢中に、「By July first. (7月1日まで)」のような「具体的なとき」があれば、そのまま答えになる可能性があります。
ただし、変化球として「I don’t know.(私はわかりません)」や、
「Let me check the schedule.(スケジュールを確認させてください)」のパターンもあるので、自然な会話になっているかどうかに注目しましょう。
2 似ている音を除外する
Part2では、純粋なリスニング力が求められるため、「似ている音」で引っ掛けてくるパターンが多いです。
本質的なリスニング力が低い場合は、「似ている音」が正解だと勘違いしてしまうのです。
私自身TOEIC300点台のときは、すぐに「似ている音」に反応してしまい、見事に引っ掛けパターンにはまっていましたよ…
Part2の設問
- I think Ms. Louis deserves a promotion.
- 私は、Louisさんが昇進に値すると思います。
Part2の選択肢
- A:I reserved a table at the restaurant.
- B:I cannot agree with you more.
- C:I promoted a new product.
上記設問に対しては、Bの「I cannot agree with you more.(まさにおっしゃる通りです)が正解となります。
設問中の「deserves(ディザーブズ)」に似ている音が、選択肢Aの中にある「reserved(リザーブド)」です。
単語単位で「似ている音」に意識が向いてしまうと、選択肢Aを選んでしまう、というパターンに陥りますよ。
似ている音の「reserved」が引っ掛け問題であると認識していれば、選択肢Aを除外するという解法テクニックが使えるので、追い込まれたときは消去法を使うのがアリかと。
3 前の設問を引きずらない
Part2の応答問題は、全部で25問あります。
途中の設問では、「2択で迷うとき」「もう少し考えればわかるとき」に直面します。
「さっきのわかりそうだったのに…」「Aを選んだけどやっぱりBかな…」と感じる瞬間が往々にしてありますよ。
前の設問を引きずった状態で次の設問に望むと、「本当なら正解できた内容」でもスムーズに聞き取れなくて、間違えてしまうパターンに陥ります。
なので、「5点でもスコアを上げよう」という考えを持ち、気持ちを切り替える必要があるかなと。
私自身、前の設問を引きずった結果、その後3問連続で集中できないパターンに何度も陥りました…
「Why」に対して「Because」で答えるだけ、などシンプルすぎる内容もあるので、切り替えて次の設問に望むことが大切なのです。
TOEIC Part2対策|スタディサプリENGLISHを使った効果的な勉強法

TOEIC Part2を効果的に対策したい方は、スタディサプリENGLISHを利用するのがオススメです。
スタディサプリENGLISH のTOEIC対策コースでは、Part別に実戦問題とディクテーション、シャドーイングに取り組めます。
この記事で紹介した Part2の対策法とテクニックを生かすべきですが、本質的なリスニング力を鍛えるためには、ディクテーションやシャドーイングを行う必要があります。
本質的なリスニング力があれば、Part2の応答問題をスムーズに解くことができ、引っ掛け問題にも引っ掛からなくなりますよ。
私はスタディサプリENGLISHを 1,000時間以上約3年間利用しているので、Part2対策の流れを徹底解説できますよ。
私の総学習時間

1 Part2の勉強法|ディクテーションを実践する
Part2の間接的応答に対応するためには、本質的な英語力を向上させて、自然な会話をスムーズに聞けるようにするべき。
この記事で紹介した解法テクニックは、実際のTOEICでも通用する内容ですが、やはり本質的な英語力がないと限界が来ます。
ディクテーションを実践することで、細部まで聞き取る能力が向上して、本質的なリスニング向上に繋がりますよ。
ディクテーションとは、お手本の英語音声を聞き取るのと同時に、書き取っていくトレーニングのこと。
スタディサプリENGLISHでは、TOEIC Part2の問題演習を終えたあとに、ディクテーションとシャドーイングに取り組めます。
リスニング力の底上げに繋がるディクテーションの方法を、実際の英文を参考として、徹底的に解説しますね。
ディクテーションの方法


「音声再生」をタップすると、
- Where is the best place to buy a sandwich around here?
が流れてくるため、聞き取るのと同時にタイピングしていきます。
1つひとつの単語を集中して聞かなければ、瞬時にタイピングできないので、100%集中してディクテーションに臨むべき。
聞き取れない箇所が、発話における課題点だとわかるため、自身の弱点を把握するのにディクテーションが効果的です。
ディクテーションの方法と順序、効果を深く知りたい方は、以下記事を参考にしてください。
2 Part2の勉強法|シャドーイングを実践する
ディクテーションを実践したあとには、シャドーイングに取り組みましょう。
シャドーイング とは、英語音声に対して 1~2語遅れて、影(シャドー)のように、英語音声通りに発話(再現)するトレーニングのこと。
正しい方法でシャドーイングを継続すると、本質的なリスニング力が向上して、Part2の間接的応答にスムーズに対応できるようになります。
シャドーイングの方法


- Where is the best place to buy a sandwich around here?
に対して、1~2語遅れて英語音声に付いていきましょう。
英語音声のリズムとイントネーション、リエゾンを意識しながら、完全コピーできるまで何度も実践してください。
最初は字幕ありのシャドーイングでOKです。
何度も実践して慣れてきたら「字幕なし」に切り替えて、シャドーイングに挑むべきかなと。
ディクテーションとシャドーイングを効率的に行いたい方は、スタディサプリENGLISHを利用する価値があります。
スタディサプリENGLISHではTOEIC攻略メソッドとして、ディクテーションとシャドーイングを取り入れています。
ディクテーションとシャドーイングのアプリ機能が優れているので、効率的・効果的なリスニング学習に繋がるのです。
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正しい方法でシャドーイングを継続的に実践すれば、TOEICに通用する本質的なリスニング力が圧倒的に向上しますよ。
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コンサルタントと伴走しながらスコアを高めたい方は「TOEIC対策スクール」がおすすめ

TOEICは独学でも学習を進められますが、1人で勉強していると、正しい勉強法から外れている可能性があります。
本質的なリスニング力を鍛えるディクテーションやシャドーイングを実践する場合において、正しい方法と順序のもと継続的に実践する必要があるのです。
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TOEIC Part2の対策法&テクニック|まとめ

この記事では、TOEIC Part2(応答問題)の対策法とテクニック、効果的な勉強法を徹底解説してきました。
ディクテーションと シャドーイング を実践することで、本質的なリスニング力が向上します。その結果、Part2の自然なやり取りに対応できる力が得られます。
本質的なリスニング力がある上で、TOEICで使えるテクニックを利用すれば、Part2の正答率が段々と向上していきますよ。
TOEIC学習に近道はありません。ただし正しい方法と順序のもと、効果的な学習に臨むことはできるので、
スタディサプリENGLISHやTOEIC対策スクールの力をかりて、最短であなたの望む結果を得るのが1つの選択肢かなと。
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