TOEIC

TOEIC Part7の対策法&テクニック|スコア900超が徹底解説

 

この記事では、TOEIC Part7(長文読解問題)の対策法とテクニックを徹底紹介していきます。

TOEICのPart7は、54問の長文読解問題で構成されているので、リスニング・リーディングの中で最もハードなセクションです。

TOEIC Part7の英文を素材として、正しい精読と音読を継続すれば、長文問題に対応できる本質的な英語力が身につきますよ。

TOEIC対策としては、「多読がオススメ」というイメージがありますが、実際には「精読と音読」が最も重要です。

正しく文構造を理解してから 音読 を繰り返すことで、「正しく英文を読む力」「速く英文を読む力」が向上するのです。

私がスコア915点に到達する過程で実践した「精読と音読」の方法と、Part7の解法テクニック、パッセージ別の対策を徹底解説していきます。

私自身のTOEICスコア

私のTOEICスコア

 

TOEIC Part7の概要

 

TOEIC

 

TOEIC Part7は、長文問題を読んで設問に答えて行きます。

長文の数は15セット、設問は合計54問あるので、かなりハードなセクションとなります。

Part7の構成

  • 1つの文書(シングルパッセージ)が29問
  • 2つの文書(ダブルパッセージ)が10問
  • 3つの文書(トリプルパッセージ)が15問

最近の傾向として、昔よりもPart7長文のボリュームが増えており、「正確に速く読む力」が圧倒的に問われていますよ。

 

TOEICは心理学のプロが製作に関わっているため、本質的な英語力がなければ、見事に間違えの選択肢に誘導されます。

「正確に速く読む力」を鍛えるためには、「精読→音読」のプロセスが欠かせないと思います。

私は スタディサプリENGLISH の英文を素材として「精読→音読」に取り組んだ結果、

TOEICスコア915点まで高められたので、 精読 と音読による英語力の向上を強く感じています。

この記事では、TOEIC Part7の対策法とテクニックを紹介することに加え、スタディサプリを利用した「精読と音読」の正しい方法を解説します。

 

TOEIC Part7|パッセージ別対策

 

 

TOEIC Part7の長文問題は、長文の数が15セット、設問は合計54問あります。

  • シングルパッセージが長文10セット、設問29問
  • ダブルパッセージが長文2セット、設問10問
  • トリプルパッセージが長文3セット、設問15問

 

問題に臨む順番は、シングルパッセージ、ダブルパッセージ、トリプルパッセージがオススメでが、

上級者の方であれば、トリプルパッセージから解いていくという方法もあります。

TOEIC満点講師の関先生は、トリプルパッセージから解いていくみたいです。

なぜなら長文の量が多く、脳負担が大きいから。

 

長文の量が多いダブルとトリプルですが、意外とシングルよりも設問が易しかったりします。シングルの最後の方(170番あたり)はかなり難しいです。

だからシングルで時間をかけすぎて、ラスト20問が出来なかった、とかは避けるべきかなと。

各パッセージごとに、問題形式と対策法、テクニックを解説しますね。

 

1 TOEIC Part7のシングルパッセージ対策

 

Part7のシングルパッセージは、Eメールや手紙、記事の形式が多く見られます。

  • Questions 147-148  refer to the following ~~~.

「following」の直後を見れば、記事の形式がわかりますよ。

 

Part7で見られる文書形式

  • e-mail(Eメール)
  • letter(手紙)
  • article(記事)
  • advertisement(広告)
  • announcement(発表)
  • text-massage(テキストメッセージ)
  • online chat(オンラインチャット)
  • web page(ウェブページ)
  • form(申込用紙)
  • information(情報)
  • agenda(協議事項)
  • brochure(パンフレット)
  • coupon(クーポン)
  • instruction(説明書)
  • invitation(招待状)
  • invoice(請求書)
  • receipt(領収書)
  • report(報告書)
  • survey(調査書)
  • schedule(スケジュール)
  • voucher(引換券)

 

形式を理解した上で、文書に臨むことで、長文読解モードに入りやすくなります。

「これはEメールでの連絡だ。」と事前にわかっていれば、長文を読みやすい状態になれますよ。

 

以下は、TOEIC公式サイトのサンプル問題です。

文書のイメージを掴むために、シングルの長文問題と設問・選択肢を紹介します。

シングルパッセージ(公式サンプル)

Questions 147-148 refer to the following advertisement.

TOEICpart7のシングルパッセージ対策

 

No. 147  What is suggested about the car?
(A) It was recently repaired. ⇐正解
(B) It has had more than one owner.
(C) It is very fuel efficient.
(D) It has been on sale for six months.

No. 148  According to the advertisement, why is Ms. Ghorbani selling her car?
(A) She cannot repair the car’s temperature control.
(B) She finds it difficult to maintain.
(C) She would like to have a newer model.
(D) She is leaving for another country. ⇐正解

 

シングルパッセージは1つの文書に対して、2~4つの設問があり、設問に対して4つの選択肢があります。

上記は「following advertisement」なので、文書形式が「広告」だとわかりますよ。

 

1-1 設問の先読み・リテンション

 

文書を読む前に設問を先読みすべきなので、

  • What is suggested about the car?
  • According to the advertisement, why is Ms. Ghorbani selling her car?

を最初に読んで理解してから、長文読解に臨みましょう。

 

  • 車について何が言われているか?
  • なぜGhorbaniさんは車を売るのか?

をリテンション(記憶保持)しながら、長文を読み進めていくことで、答えの根拠を見つけやすくなるのです。

TOEIC800点までは、設問を先に読む手法が合っているかなと。

私がTOEIC915点を取得したときも、設問を1-2問リテンションしてから、長文を読み進めていきました。

その方が効率よく、答えの根拠と設問選択肢を照らし合わせやすいのです。

設問をリテンションする際は、1-2問がオススメです。

4~5つ設問を先読みすると、事前情報が多くなりすぎて、逆に効率が悪くなりますよ。

 

1-2 答えの根拠と選択肢の照合

 

No.147では、本文上から4行目の「Struts replaced two weeks ago.」が、正解の根拠となっています。

正解の選択肢では、「It was recently repaired.」に言い換えられています。

言い換え(パラフレーズ)

  • Struts replaced two weeks ago.(ストラッツを2週間前に交換した)
  • ⇛ It was recently repaired.(最近車を修理した)

 

設問が「What is suggested about ~~?」の形だと、「言い換え」や文脈から答えを導かなければなりません。

上記では具体的な情報が、抽象的な表現「最近車を修理した」に言い換えられています。

TOEICに頻出する単語に対しては、類義語を調べておくのがオススメですよ。

なぜなら言い換えの際に、類義語で対応できる場合があるから。

 

2 TOEIC Part7のダブルパッセージ対策

 

Part7のダブルパッセージは、2つの文書を読みながら解く長文問題です。

2つの長文(設問5つ)が2セットあるので、合計設問が10個です。

シングルとは異なり2つの文書があることで、文書間で情報を照らし合わせる問題が出てきます。この照らし合わせに時間がかかってしまいます。

ただ具体的な情報を問われる設問では、内容が簡単なパターンが結構あるので、そこまで苦手意識を持たなくていいかなと。

 

シングルにこだわりすぎて、ダブルの簡単な問題を落としてしまっては、すごくもったいないです。

時間があれば解ける問題は最後の方にもあるので、途中2択まで絞って時間をかけているくらいなら、シングルの難しい問題は飛ばしてしまいましょう。

Part7のダブルパッセージは以下のような問題です。問題の形式と設問選択肢を見ておきましょう。

 

ダブルパッセージ(公式サンプル)

Questions 176-180 refer to the following advertisement and e-mail.

TOEIC part7のダブルパッセージ

 

No. 176  According to the advertisement, why should customers visit the Business Audio Pro Web site?
(A) To hear voice samples ⇐正解
(B) To add a new phone number
(C) To submit a credit card payment
(D) To request recording equipment

No. 177  What is suggested about Business Audio Pro?
(A) It fills orders once a week.
(B) It advertises in the newspaper. ⇐正解
(C) It specializes in data-processing services.
(D) It has recently expanded its business.

No. 178  Who most likely is Ms. Annesly?
(A) An actor
(B) A script writer
(C) A sales associate
(D) A business owner ⇐正解

No. 179  What service does Ms. Annesly NOT request from Business Audio Pro?
(A) Professional voice talent
(B) On-hold messages ⇐正解
(C) Customized script writing
(D) Multilingual voice production

No. 180  What will Ms. Annesly most likely do within 24 hours?
(A) Meet with an actor
(B) Visit a recording studio
(C) Write a script
(D) Speak with a representative ⇐正解

 

2-1 文書形式の確認

 

最初に文書形式を確認しましょう。

「following advertisement and e-mail.」と書かれているため、1つ目が広告、2つ目がEメールだとわかります。

時間に追われており100%集中モードだと、文書形式の確認を忘れてしまうことがよくありますよ。

実際は忘れても大丈夫なのですが、形式を理解したほうが読みやすいのは明らかです。

 

2-2 設問の先読み・リテンション

 

文書形式の確認をしてから、設問を先読みしましょう。

設問が5つある場合は、2つだけ読んで理解するのがオススメです。

上記であれば

  • According to the advertisement, why should customers visit the Business Audio Pro Web site?
  • What is suggested about Business Audio Pro?

をリテンションしてから、広告を読み進めていきます。

設問を5つリテンションすると、事前情報が多くなりすぎますし、結局4-5つ目の内容を忘れてしまうので、1つか2つが良いと思います。

 

リテンションする際のコツとしては、

  • According to the advertisement, why should customers visit the Business Audio Pro Web site?

をそのまま直訳して完璧に記憶保持するわけではなくて、「なぜ客はWebサイトを訪れるか?」くらいの意訳でOKです。

「なぜ客はWebサイトを訪れるか?」というイメージを頭に思い浮かべながら、

長文を読んでいけば、答えの根拠に出会ったときに、スムーズに照らし合わせが出来ますよ。

 

2-3 答えの根拠と選択肢の照合

 

広告の箇条書き1に書いてある

  • Visit businessaudiopro.com to hear examples of what each actor sounds like and choose the one that best suits your needs.

という英文が、設問176に対する答えの根拠となっています。

答えの根拠「to hear examples of what each actor sounds like」が、選択肢では、「To hear voice samples.」に言い換えられています。

TOEICのPart7では、本文中にある「答えの根拠」が、設問選択肢では言い換えられることが圧倒的に多いです。

TOEICの正式名称は、「Test of English for International Communication(国際コミュニケーション英語能力テスト)」です。

 

正式名称から分かる通り、TOEICは「コミュニケーション能力」に焦点を当てているかと。

日常会話やビジネス上で、スムーズなコミュニケーションをとるためには、「言い換える力」が非常に重要となります。

コミュニケーションにおいて重要なことを考えれば、TOEICの本質が見えてくると、私は考えています。

 

2-4 「Not問題」を解くコツ

 

設問179番の「What service does Ms. Annesly NOT request from Business Audio Pro?」は、一般的に「NOT問題」と呼ばれます。

設問を先読みするときは、選択肢は読まないほうがベターですが、「NOT問題」のときは選択肢を4つとも読みましょう。

なぜなら、選択肢中「3つ」が正解を述べているからです。

上記では、「Anneslyさんが要求していないサービス」を選べばOK。

選択肢中には、「Aneeslyさんが要求しているサービス」が3つあり、「要求していないサービス」が1つあるのです。

 

2-5 クロスリファレンス問題

 

設問179番は、「クロスリファレンス問題」なので、1つ目の文書(広告)と2つ目の文書(Eメール)の情報を照らし合わせなければなりません。

文書間の情報の照らし合わせには、時間がかかりやすいため、TOEIC600点以下の方は、飛ばしてもOKかと。

「クロスリファレンス問題」とは、答えの根拠が複数の文書にまたがっている、ダブルパッセージとトリプルパッセージ特有の問題です。

「クロスリファレンス問題」は、設問が5問ある中で1~2問出題されます。

逆に3~4問は、シングルパッセージと同様に解けばOKなので、そこまで嫌がる必要はありませんよ。

 

3 TOEIC Part7のトリプルパッセージ対策

 

Part7のトリプルパッセージは、3つの文書を読みながら解く長文問題です。

3つの長文(設問5つ)が3セットあるので、合計設問が15個です。

「長文が3つもあるから難しすぎる…」というイメージがありますが、出題内容はシングル・ダブルと一緒なので、やはり正確に速く読む力が問われます。

クロスリファレンス問題に関しては、多くの場合2つの文書を照らし合わせることで、答えの根拠を参照できます。

ごくまれに3つの文書を照らし合わせることがありますが、さすがに3つ照合は時間がかかるので、飛ばしてもOKかと。

 

トリプルパッセージの長文と設問選択肢は、以下のとおりです。

トリプルパッセージ(公式サンプル)

Questions 196-200 refer to the following advertisement, online shopping cart, and e-mail.

TOEIC Part7のトリプルパッセージ対策

 

No. 196  In the advertisement, the word “top” in paragraph 1, line 2, is closest in meaning to
(A) maximum
(B) favorite ⇐正解
(C) important
(D) upper

No. 197  What are Sparky Paints customers advised to do?
(A) Apply an adhesive to color samples
(B) Visit a store to compare paint colors
(C) Adjust the color on their computer monitor
(D) Order samples of several similar colors ⇐正解

No. 198  What is most likely true about order #3397 ?
(A) It arrived within two business days. ⇐正解
(B) It included an extra sample.
(C) It was shipped in February.
(D) It contained four gallons of paint.

No. 199  Which color does Mr. Phan indicate that he likes?
(A) Caspian Blue
(B) Deep Sea Blue
(C) Stormy Blue ⇐正解
(D) Misty Gray

No. 200  What problem does Mr. Phan mention in his e-mail?
(A) He received the wrong item. ⇐正解
(B) He was charged the wrong price.
(C) The delivery time was too long.
(D) The instructions were too confusing.

 

3-1 文書形式の確認

 

最初に文書形式の確認をしましょう。

「following advertisement, online shopping cart, and e-mail.」と書かれているため、

1つ目が広告、2つ目がオンライン上のショッピングカート、3つ目がEメールだとわかります。

  1. 広告で商品について知る
  2. オンラインで商品を注文する
  3. 商品到着後にEメールで問い合わせる

という一連の流れを文書形式から推測できます。

流れをイメージしながら読解に進むことで、スムーズに長文を読み進められますよ。

 

3-2 設問の先読み・リテンション

 

文書形式の確認をしてから、設問を先読みしましょう。設問が5つある場合は、2つだけ読んで理解するのがオススメです。

上記であれば

  • In the advertisement, the word “top” in paragraph 1, line 2, is closest in meaning to
  • What are Sparky Paints customers advised to do?

を先読みして、正しく理解して記憶保持してください。

設問を記憶保持した状態で、本文を読み進めていくのが、最も一般的かつスムーズな解き方です。

超上級者の方であれば、3つとも全て本文を読んだ後に、設問選択肢に臨む、という解き方が合っているかもですが、900点以下の方は設問を先読みするべきかと。

 

設問をリテンション(記憶保持)するときのコツは、直訳しないことです。

あとから本文中の根拠と設問選択肢を照らし合わせるので、最初は意訳でイメージだけ捉えておけばOK。

設問196と197に関しては

  • In the advertisement, the word “top” in paragraph 1, line 2, is closest in meaning to
  • ⇛ 「top」に近い意味はなんだろ?
  • What are Sparky Paints customers advised to do?
  • ⇛ 客は何を勧められているか?

のような意訳で捉えておけばOK。

 

「客は何を勧められているか?」という事前情報だけで、本文中で起こり得る内容を予測できますよ。

たとえば

  • 客は何を勧められているか?
  • ⇛ 店側が何かを勧める

のような感じで考えておけば良いかなと。

 

3-3 答えの根拠と選択肢の照合

 

設問197番では、広告最下部の

  • * Actual colors may differ slightly from what appears on your monitor. For this reason, we recommend ordering several samples in similar shades.

という英文が答えの根拠となっています。

アスタリスク(*)の後は、答えの根拠になりやすいので、注目して読んでみてください。

 

  • we recommend ordering several samples in similar shades.
  • ⇛ 答えの根拠
  • Order samples of several similar colors.
  • ⇛ 正解の選択肢

本文中にある答えの根拠は、正解選択肢では言い換えられていることが多いですよ。

答えの根拠となる英文がそのまま選択肢に書かれていたら、さすがに簡単すぎますし、TOEICから「言い換える力」と「情報処理能力」を試されているから。

 

設問を読んだ時点で、「客は何を勧められているか?」「店側が何かを勧める」とリテンションできていれば、

「we recommend ordering several samples in similar shades.(いくつかのサンプルを注文することを勧めます)」に注目しやすいのです。

 

TOEICの問題はゆっくり解けば意外と簡単です。

時間無制限で長文をじっくり読んでから、答えの根拠と設問選択肢を何度も照合すれば、「全然簡単だったのに…」と思うことがよくあります。

設問の内容をリテンションしてから、答えの根拠を探すゲームみたいになりすぎると、

TOEICスコアが伸び悩むので、精読や音読で「確固たる英語力」を身に着けてから、解法テクニックやコツに意識を向けましょう。

 

TOEIC Part7対策|スタディサプリENGLISHを利用する

 

スタディサプリENGLISH TOEIC対策コース

 

この記事ではこれまで、TOEIC Part7のパッセージ別の対策を、公式サイトのサンプルを利用して徹底解説してきました。

Part7の解法テクニックとして、「文書形式の確認」と「設問の先読み・リテンション」「答えの根拠と設問選択肢の照合」が非常に鍵となってきます。

しかし、長文における解法テクニックやコツは、本質的な英語力が身に付いている上で、取り入れて実践すべきです。

 

私自身は、3年間以上・1,000時間以上、スタディサプリENGLISH のTOEIC対策コースを利用して、TOEIC学習を進めてきました。

スタディサプリENGLISHで用意されている実戦模試は、TOEIC本番と同等の品質で、リーディング100問、リスニング100問に取り組めます。

スタディサプリENGLISHで使われている英文は、TOEICや公式問題集とかなり近い品質になっています。

TOEICに頻出する英文法(文構造)や英単語、フレーズを、限りなく近くまで模倣していると思っています。

 

さらには、TOEIC同等品質の長文を単に解くだけはなくて、長文中に出てくる英文1センテンスごとに「精読・音読」が出来るのです。

本質的な英語力を高めてTOEICスコアを効率的に上げたい方は、スタディサプリENGLISHを利用してTOEIC学習に励むべきかなと。

この先で、スタディサプリENGLISHを使ったTOEIC Part7対策を紹介するので、TOEIC学習の参考にしてください。

 

1 TOEIC Part7の長文読解問題に取り組む

 

「精読と音読」に取り組む前に、まずはPart7の長文問題に臨んでください。

 

TOEIC Part7の文書問題

 

Part7の長文問題に対して、制限時間を意識しながら読み進めてみましょう。

まずはTOEIC独自の問題や設問のパターンに慣れることが大切。設問を読んでから、本文を読んでいくのがオススメです。

私は長文を読む前に、設問を1つか2つリテンションしてから、実際に読解して行きます。

上記であれば

  • 1 What is the purpose of the email?
  • 2 How can people enter the building on Monday morning?

を先に読んで理解してから、長文読解に臨むべき。

 

「メールの目的はなんだろう?」と考えながら、長文を読んでいくのが重要です。

事前にアンテナを貼りながら長文を読んでいくことで、長文中にある答えの根拠を見つけやすくなるのです。

最初に一気に長文を読んでから、設問に臨むというパターンもありますが、あまりオススメ出来ません。

900点以上の上級者であれば効率的な手法ですが、800点以下の方は設問を先読みするのがベストかなと。

正解の根拠と設問・選択肢を照らし合わせ、最も適切な選択肢を選びます。選択してから解答解説を確認しましょう。

 

toeicpart7の解説

 

Part7の問題を解いた後は、解答を確認して、なんとなく解説を読むパターンに陥りやすいです。

それでは「頑張っている感」が出るだけで、全然TOEICスコア向上につながる英語力が得られません。

問題を解き終わった後には、必ず解説をじっくり読んで、答えの根拠を確認すべき。

上記では

  • 「The building’s locks and keys will be upgraded to a card system over the weekend.(当ビルの全ての鍵は、週末にかけてカードシステムに改良されます。)」

が答えの根拠となっています。

 

  • 「The building’s locks and keys will be upgraded(当ビルの全ての鍵が改良される)」⇛ 答えの根拠(具体的な情報)
  • 「change to the facilities.(施設への変更)」⇛ 正解の選択肢(抽象的な表現)

TOEICの特徴として、長文中にある「答えの根拠」が、選択肢中で「抽象的な表現」に言い換えられていることが多いです。

TOEICでは、「言い換え(パラフレーズ)」の力が物凄く問われます。

「具体 ⇛ 抽象」「抽象 ⇛ 具体」の2パターンがあるので、「どのように言い換えられているか?」に注目してください。

 

2 TOEIC Part7の英文を利用して精読と音読を行う

 

TOEIC Part7の勉強

 

スタディサプリENGLISHの関先生は、「きちんと英文を読む力」を重視しており、「精読 ⇛ 音読」の順序で進めるべきだと言っています。

TOEICには頻出シチュエーションや解法テクニックはありますが、本質的な英語力を鍛え上げてからテクニックを乗せないと、途中から伸び悩みます。

Part7の英文を、正しく速く読めるようになる勉強法を以下で紹介しますね。

 

2-1 精読を実践する

 

  • The building’s locks and keys will be upgraded to a card system over the weekend.
  • 当ビルの全ての鍵は、週末にかけてカードシステムに改良されます。

精読では、SVOCの振り分けをしてから、「完全な文」と「修飾箇所」ごとに区切ってください。

  • The building’s locks and keys
    S
  • / will be upgraded
    V
  • / to a card system
    M
  • / over the weekend.
    M

 

上記英文は

  • 「The building’s locks and key」が主語(S)
  • 「will be upgraded」が動詞(V)
  • 「to a card system」が修飾語(M)
  • 「over the weekend」が修飾語(M)

で構成されています。

「The building’s locks and keys will be upgraded」で英文が完成しており、 「to a card system」と「over the weekend」は修飾箇所です。

  • 完全な文 ⇛ The building’s locks and keys will be upgraded.
  • 修飾箇所 ⇛ to a card system over the weekend.

 

SVOCの振り分けが出来なければ、完全な文と修飾箇所を区切ることすら出来ません。

英文の構造を正しく理解しなければ、効果的な音読が実践できないですし、TOEICスコアも伸びません。

「精読」を繰り返し何度も実践することで、文構造が頭に刻み込まれて、英文をかたまりごとに処理できるようになるので、結果的に英文を読むスピードが向上しますよ。

 

2-2 音読を実践する

 

精読によって文構造を正しく理解してから、音読実戦 に励みましょう。

効果的なTOEIC学習には、正しい方法と順序が存在します。1つひとつ丁寧に積み上げていくことが大切です。

 

TOEIC Part7の勉強

 

英文の構造を意識しながら

  • The building’s locks and keys / will be upgraded / to a card system / over the weekend.

を声に出して発話してみてください。

上記英文は、スラッシュ(チャンク)ごとにイントネーションが下がります。

文構造によってイントネーションが下がる位置が決まるので、イントネーションを理解するためにも精読が大切です。

文構造に沿った正しいイントネーションで音読できれば、Part7の長文読解だけでなく、Part1~4のリスニング対策 にも繋がるので、普段からチャンクに意識を向けましょう。

 

音読に失敗したとしても、何回でもやり直しができるため、

  • 正しいチャンクと文構造を意識できているか
  • 正しいイントネーションで発話できているか

に注意を向けながら何度も音読してみてください。

私自身は、TOEIC800点までは「精読」に最も力を入れていました。800点を越えてから、集中的に音読実戦に励みましたよ。

文構造を正しく理解して英文を処理できるだけでも、かなり本質的な英語力が得られます。

それに加えて、音読学習を取り入れることで、英語を英語のまま理解できるようになり、英文の意味理解が前からスムーズに行えます。

洗練されたPart7の英文を素材として、「精読と音読」を正しく継続できれば、本質的な英語力が向上して、結果的にTOEICスコア向上に繋がるのです。

 

TOEIC Part7対策|関先生からテクニックを学ぶ

 

関先生からTOEIC Part7の勉強法を学ぶ

 

正しい精読と音読によって本質的な英語力が向上すれば、それに比例してTOEICスコアが向上します。

地道なトレーニングで、確固たるリーディング力とリスニング力を身につけることが最も大切なのです。

しかし、TOEICはあくまで試験なので、TOEIC独自のパターンや、解法テクニックは存在しますよ。

スタディサプリENGLISHの関先生は、TOEIC対策の中で「Part7のテクニック」を噛み砕いて教えてくれます。

関先生の解説講義を見れば、TOEICに対する知識が深まるので、効果的なスコア向上に繋がります。

 

1 TOEIC Part7対策|解法テクニックを学ぶ

 

関先生のTOEICテクニック解説

 

 スタディサプリENGLISH では、長文の演習問題後に、関先生の解説講義が用意されていますよ。

解説講義内では、Part7の長文中で「注目すべき表現」について言及されています。

例えば、本文中に「annual(毎年恒例の)」があれば

  • 去年も行われた
  • 2年連続で行われている

のような推測が可能です。

「annual」が単語1語で、答えの根拠になり得るのです。上記例題では、「annual」が「every year」に言い換えられています。

私自身、公式問題集やTOEIC本番で、何度も「annual」に出会ったことがあります。

関先生がTOEICを毎回受験している中で、厳選した重要表現を教えてくれるので、信頼性があるかなと。

 

さらには、「weather permitting(天気が良ければ)」という「含み表現」には注目すべき、だと教えてくれます。

なぜなら、予定変更の可能性を含む表現なので、答えの根拠になりやすいから。

何らかの「条件」が表されていれば、「条件が成立する場合」と「条件が成立しない場合」があるのです。

 

関先生が、「annual」や「weather permitting」など、答えの根拠になりやすい表現を丁寧に解説してくれるので、TOEICの解法テクニックをスムーズに理解できます。

注意点としては、解法テクニックだけに頼ると、長文中で「重要表現を探すゲーム」みたくなります。

精読や音読によって確実に読む力を得てから、本文中で「注目すべき表現」に意識を向けるべきですね。

 

効果的・効率的にTOEIC Part7の対策をしたい方は、スタディサプリENGLISHを利用して、TOEIC学習に励むのがアリかなと。

TOEICの勉強は独学でも出来ますが、スタディサプリENGLISHを利用すると、効率的に「精読と音読」が行えます。

さらには、TOEIC満点の関先生から解法テクニックを学べるので、あなたの学習がより効果的なものになりますよ。

スタディサプリENGLISHは 7日間無料で体験できます。効果的なTOEIC学習に励みたい方は、一度試してみてください。

 

TOEIC Part7対策|「スタディサプリENGLISH+公式問題集」

 

 

スタディサプリENGLISHを利用して、「精読と音読」を徹底的にやり込めば、本質的な英語力が鍛えられTOEICスコアが大幅に向上します。

関先生の講義でTOEICの解法テクニックも学べるので、効率的なTOEIC学習に励めるのです。

しかし、スタディサプリENGLISHの実戦問題集は、トレーニング中心に設計されているため、200問通して解くことが出来ません。

スタディサプリで本質的な英語力を上げてからは、TOEICの公式問題集に取り組むべきです。

公式問題集とは

  • テスト開発機関であるETSが、実際のテストと同じプロセスで作成した問題を収録した公式TOEIC Listening & Reading 問題集

 

公式問題集は、ETS(TOEICの開発機関)が作成している模試なので、最も信頼性が高いです。

最も本番に近いクオリティーの模試で、200問通すのがオススメなので、TOEIC本番前には必ず取り組むべきかなと。

TOEIC Part7対策|「スタディサプリENGLISH+金のセンテンス」

 

 

スタディサプリENGLISHの英文を素材として、正しい精読と音読を継続すれば、本質的な英語力が向上して、TOEICに対応できる力が身につきます。

本質的な英語力が向上してから公式問題集に臨むと、「読解力の向上」が実感できますよ。

なんとなく問題を解いて解答を見るだけでは、「成長を感じる瞬間」に出会えないので注意してください。

 

さらには、スタディサプリENGLISHと「金のセンテンス」を組み合わせて、TOEIC学習に励むべきだと思います。

金のセンテンスとは、TOEIC満点のTEX加藤先生が、TOEICを徹底研究して作成した単語帳です。

TOEIC重要・頻出単語に応じて、類義語や関連語が載っているので、TOEIC学習に最も最適な単語帳かなと。

私自身TOEIC915点に達成するまで、金のセンテンスだけを徹底復習しました。50周以上繰り返したと思います。

単語帳は浮気しがちですが、金のセンテンス1冊に限定して、反復学習すれば、TOEIC800点レベルまでは十分です。

 

TOEIC重要単語と類義語を覚えていれば、長文読解のときに圧倒的に有利に働きますよ。

解法テクニックでも説明したとおり、TOEICでは言い換え(パラフレーズ)が多用されます。

金のセンテンスで効率的な単語学習をしていれば、言い換えに対応しやすくなるのです。

例えば、この記事で解説した「annual」を金のセンテンスで見ると、

「annual(毎年恒例の)」は、「every year(毎年の)」や「once a year(年に一度の)」との言い換えに注意、と書かれています。

言い換えに焦点を当てた解説が成されているため、TOEICの長文読解に活きる単語力が得られるかなと。

 

スコアを最速で上げたい方は「TOEIC対策スクール」がおすすめ

 

 

この記事では、TOEIC公式サイトのサンプル問題の解き方や、スタディサプリENGLISHを利用した本質的な英語力の高め方を徹底解説してきました。

TOEICの公式問題集だけを利用して、独学でスコア900点に到達できる方もいますし、

私のように スタディサプリENGLISH で1,000時間以上勉強して、900点を越えられる人もいます。

モチベーションを保ちながら正しい方法と順序で、効果的なTOEIC学習に取り組みたい方は、スタディサプリENGLISHが合っていると思います。

  1. モチベーションを維持できる自信がない
  2. 自身の英語における課題点がわからない

のように思っている方は、TOEIC対策に強いスクールが適しています。

本質的な英語力とTOEICスコアを最短最速で高めたい方は、TOEIC対策スクールでコンサルタントに、現在の課題点と課題点に対する効果的な勉強法を提示してもらうべき。

TOEICに精通しているコンサルタントに、課題点を教えてもらい、最も効果的・効率的にスコアを伸ばしたい方は、スクールを検討してみて下さい。

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TOEIC Part7の対策法&テクニック|まとめ

 

 

この記事では、TOEIC Part7(長文読解問題)の対策法とテクニックを徹底紹介してきました。

Part7の長文読解問題は、TOEICの中でもかなり骨が折れますが、「精読と音読」によって本質的な英語力を高めれば、十分に対応できますよ。

本質的な英語力を高めた上で、今回紹介した解法テクニックを組み合わせれば、TOEICスコアがグングン伸びていきます。

私がスコア330から915点に到達するまで、実際に取り組んできた勉強法なので、ある程度の再現性があるかなと。

TOEIC学習は独学でも可能ですし、スタディサプリENGLISHやTOEIC対策スクールを利用して、効果的・効率的にスコア向上を目指すのもいいでしょう。

 

初回無料でTOEICコーチングを実施しています

 

 

現在スコア330から915点まで高めた私自身が、マンツーマンでTOEICコーチングを行っています。

5,000時間以上TOEIC学習を継続してきた中で「スコアを高める効果的な勉強法」を自分自身に深く落とし込みました。

コーチングではあなたの英語力と理解度に合わせながら、SVOCの振分けとチャンクリーディング、サイトラを一緒に実践します。

本質的な英語力向上と一緒にTOEICスコアを効率的に高めたい方は、ぜひ無料でコーチングを受けてみてくださいね。

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